株式相場急落時での対応とKDDI(9433)の株価の動向
- 2018/07/25
- 13:41
やや旧聞に属する話ですが、今年(2018年)2月の株式相場急落前後のKDDI(9433)の株価の話をしたいと思います。
当時のKDDIの株価急落と打って変わり、現時点でのKDDIの株価は順調に騰ってきていますが、だからこそ当時の状況を振り返り、今後の参考にしたいと思っています。
また、日経平均は乱高下している現在のような状況の中では、過去を振り返ることは現在を冷静・客観的に見ることにもつながると思います。
(今年2月の株式相場急落)
今年(2018年)の2月に株式相場が急落しました。
きっかけは、1月の米雇用統計が好調だったことです。それまでは、アメリカの株式相場は株価が高くなっても低金利が続く「適温相場」とも呼ばれ、ダウは26,000ドルを超え過去最高値を更新しました。このおかげで、日経平均も順調な上昇を見ていました。
ところが、米雇用統計の結果が好調だったことから、FOMC(米連邦準備制度理事会。アメリカの金融政策を決める最高意思決定機関)による利上げペースが加速→→金利が上昇→→株価に悪影響との見方から投資家心理が悪化し、株価が急落したわけです。
しかし、米雇用統計の結果はきっかけに過ぎず、株式相場が騰がりすぎていたので下落した・・・という単純なことだと思います。
きっかけは何でもよく、たまたま米雇用統計の結果がそこにあったから、それを口実にして下落したということだと思っています。
(現金比率は高まっていたが・・・)
損切りしない株式投資(7)で「景気拡大期は難しい」とのサブタイトルで、「景気拡大期には売却することが多くなり、現金比率が高まります」と書きました。
私の投資手法は今まで説明してきた通り逆張り投資ですが、上昇相場は逆張り投資家にとっては難しい相場になります。
監視銘柄のチャートを見ながら、私が決めたルールに合う銘柄を探して売買することになりますが、売却する機会は増えるが購入する機会は減って、どうしても現金比率が高まっていきます。
実は、今回の日経平均の上昇相場の時も、このような現金比率が高まっている状態でした。
どうもこの上昇相場は悪いニュースを無視して騰がっていて怪しいし、昨年(2017年)12月はじめ頃、バラエティ番組で某エコノミストが、「このまま行けば日経平均はバブル期を超えて4万円台になる」と発言したのを聞いてますます怪しいと思い現金を保有するようにしていました。
よく言われることですが、週刊誌やバラエティー番組で株のことが話題に登るときが相場の転換点と言われます。このときも2ヶ月後あたりに相場が急落しました。
なお、現在の日経平均は乱高下が激しいですが、極端な楽観論・悲観論はなく、米中貿易摩擦やトランプ発言に多くの人たちが不安をいだいているような状況で、こういうときは大きな暴落はないと私は考えています。
(2月の株式相場急落の前にKDDIをナンピン)
現金比率を高めて株式相場の急落に備えて身構えていた時に、日経平均急落前の昨年(2017年)12月14日、楽天が携帯事業に参入するとの表明から、既存の携帯3社の株価の急落が始まりました。
私はNTTドコモ(9437)とKDDI(9433)の株は既に持っていたのですが、特にKDDIの株価の下落が大きく、しばらくするうちに含み損になってきました。
フロイント産業(6312):私のナンピン失敗事例で書いたように、当時の私のナンピンルールは「3%~5%の含み損」発生でナンピンするというルールでしたので、それに従ってナンピンしていたところ、しばらくして現金比率が少なくなってきました。
さらに、この株価下落時では、フロイント産業(6312)とKDDI(9433)のナンピンをほぼ同時期に行ったことで現金比率がますます少なくなっていきました。
どちらかの銘柄のナンピン失敗事例を経験していれば、その経験が活かされたのですが、そのような教訓を活かすことができず、現金のみが少なくなっていきました。
この少ない現金比率で、今年2月の日経平均の急落を迎え、急落時に購入したかった銘柄を思うように買えなくなるという羽目に陥りました。
ここで反省したのは、フロイント産業(6312):私のナンピン失敗事例でも書きましたが、相場が怪しいと思った時のナンピンは「3%~5%の含み損」でなく「5%~10%の含み損、あるいはそれ以上の含み損」ですべきだということです。
(KDDIへの今後の対応)
損切りしない条件(3)で書いていますが、私は中小株については最低限のファンダメンタル分析はしますが、KDDIぐらいの大型株になると主にチャートで売買を決めます。
KDDIが「米動画配信大手ネットフリックスとの業務提携を発表した」(2018年6月7日付け日本経済新聞)、「あらゆるモノがネットにつながる「I o T」を世界中で使えるようにする基盤(プラットフォーム)を2019年度に立ち上げると発表した」(2018年6月7日付け日本経済新聞)
などの報道がありますが、これがKDDIの収益にどのように影響するかなどはとても私個人の分析能力で分かるものではありません。
したがって、損切りしない株式投資(6):チャート分析で「チャートが一番分かりやすく、相場を最も反映していると考え、私はチャートを基本にして売買を決めています」と書いたように、今後もチャートを基本にしつつ、新たに加えた高配当銘柄の売買基準も見ながら売買していこうと考えています。
既に一部のKDDI株は利益確定のために売却しました。
下の写真は、先日KDDIからいただいた2018年の株主優待(カタログと実際に貰った株主優待の商品)ですが、KDDIは高配当ですし株主優待もありますので、これらを楽しみながら売買していきます。

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当時のKDDIの株価急落と打って変わり、現時点でのKDDIの株価は順調に騰ってきていますが、だからこそ当時の状況を振り返り、今後の参考にしたいと思っています。
また、日経平均は乱高下している現在のような状況の中では、過去を振り返ることは現在を冷静・客観的に見ることにもつながると思います。
(今年2月の株式相場急落)
今年(2018年)の2月に株式相場が急落しました。
きっかけは、1月の米雇用統計が好調だったことです。それまでは、アメリカの株式相場は株価が高くなっても低金利が続く「適温相場」とも呼ばれ、ダウは26,000ドルを超え過去最高値を更新しました。このおかげで、日経平均も順調な上昇を見ていました。
ところが、米雇用統計の結果が好調だったことから、FOMC(米連邦準備制度理事会。アメリカの金融政策を決める最高意思決定機関)による利上げペースが加速→→金利が上昇→→株価に悪影響との見方から投資家心理が悪化し、株価が急落したわけです。
しかし、米雇用統計の結果はきっかけに過ぎず、株式相場が騰がりすぎていたので下落した・・・という単純なことだと思います。
きっかけは何でもよく、たまたま米雇用統計の結果がそこにあったから、それを口実にして下落したということだと思っています。
(現金比率は高まっていたが・・・)
損切りしない株式投資(7)で「景気拡大期は難しい」とのサブタイトルで、「景気拡大期には売却することが多くなり、現金比率が高まります」と書きました。
私の投資手法は今まで説明してきた通り逆張り投資ですが、上昇相場は逆張り投資家にとっては難しい相場になります。
監視銘柄のチャートを見ながら、私が決めたルールに合う銘柄を探して売買することになりますが、売却する機会は増えるが購入する機会は減って、どうしても現金比率が高まっていきます。
実は、今回の日経平均の上昇相場の時も、このような現金比率が高まっている状態でした。
どうもこの上昇相場は悪いニュースを無視して騰がっていて怪しいし、昨年(2017年)12月はじめ頃、バラエティ番組で某エコノミストが、「このまま行けば日経平均はバブル期を超えて4万円台になる」と発言したのを聞いてますます怪しいと思い現金を保有するようにしていました。
よく言われることですが、週刊誌やバラエティー番組で株のことが話題に登るときが相場の転換点と言われます。このときも2ヶ月後あたりに相場が急落しました。
なお、現在の日経平均は乱高下が激しいですが、極端な楽観論・悲観論はなく、米中貿易摩擦やトランプ発言に多くの人たちが不安をいだいているような状況で、こういうときは大きな暴落はないと私は考えています。
(2月の株式相場急落の前にKDDIをナンピン)
現金比率を高めて株式相場の急落に備えて身構えていた時に、日経平均急落前の昨年(2017年)12月14日、楽天が携帯事業に参入するとの表明から、既存の携帯3社の株価の急落が始まりました。
私はNTTドコモ(9437)とKDDI(9433)の株は既に持っていたのですが、特にKDDIの株価の下落が大きく、しばらくするうちに含み損になってきました。
フロイント産業(6312):私のナンピン失敗事例で書いたように、当時の私のナンピンルールは「3%~5%の含み損」発生でナンピンするというルールでしたので、それに従ってナンピンしていたところ、しばらくして現金比率が少なくなってきました。
さらに、この株価下落時では、フロイント産業(6312)とKDDI(9433)のナンピンをほぼ同時期に行ったことで現金比率がますます少なくなっていきました。
どちらかの銘柄のナンピン失敗事例を経験していれば、その経験が活かされたのですが、そのような教訓を活かすことができず、現金のみが少なくなっていきました。
この少ない現金比率で、今年2月の日経平均の急落を迎え、急落時に購入したかった銘柄を思うように買えなくなるという羽目に陥りました。
ここで反省したのは、フロイント産業(6312):私のナンピン失敗事例でも書きましたが、相場が怪しいと思った時のナンピンは「3%~5%の含み損」でなく「5%~10%の含み損、あるいはそれ以上の含み損」ですべきだということです。
(KDDIへの今後の対応)
損切りしない条件(3)で書いていますが、私は中小株については最低限のファンダメンタル分析はしますが、KDDIぐらいの大型株になると主にチャートで売買を決めます。
KDDIが「米動画配信大手ネットフリックスとの業務提携を発表した」(2018年6月7日付け日本経済新聞)、「あらゆるモノがネットにつながる「I o T」を世界中で使えるようにする基盤(プラットフォーム)を2019年度に立ち上げると発表した」(2018年6月7日付け日本経済新聞)
などの報道がありますが、これがKDDIの収益にどのように影響するかなどはとても私個人の分析能力で分かるものではありません。
したがって、損切りしない株式投資(6):チャート分析で「チャートが一番分かりやすく、相場を最も反映していると考え、私はチャートを基本にして売買を決めています」と書いたように、今後もチャートを基本にしつつ、新たに加えた高配当銘柄の売買基準も見ながら売買していこうと考えています。
既に一部のKDDI株は利益確定のために売却しました。
下の写真は、先日KDDIからいただいた2018年の株主優待(カタログと実際に貰った株主優待の商品)ですが、KDDIは高配当ですし株主優待もありますので、これらを楽しみながら売買していきます。


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