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田園調布は寒村だった荏原郡上沼部村が原点~田園調布散策・新シリーズ(1)~プロローグ:田園調布概観

大田区田園調布の散策としては、

3回にわたって掲載した「田園調布界隈を歩くシリーズ」がありますが、

今回の「田園調布散策・新シリーズ」では、新たに得た芸能人・著名人の自宅などを加味しながら田園調布を再訪します。

この「田園調布散策・新シリーズ」では、以下のようなサブシリーズと番外編があります。

(1)「プロローグ~田園調布概観」(今回の記事)



(4)「田園調布1,2丁目散策サブシリーズ」(3回にわたり散策)

(5)番外編:「芸能人・著名人の自宅を探訪しながら玉川田園調布散策」

(6)番外編:「芸能人・著名人の自宅を探訪しながら洗足散策」

(7)番外編:「籠谷戸探訪」

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(※)地域別(東京23区+近隣県)に分類した散策記事の一覧表として「【保存版】地域別(東京23区+近隣県)散策記事一覧」をご活用ください。

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本ブログ掲載の写真が、他サイトで出典を明記せず無断引用される事例が多発していますが、本ブログ掲載の写真は(出典が明記されているものを除いて)全て私が現地に赴いて撮影したオリジナルの写真です。



(田園調布概観①:明治期)


下の図は明治後期の荏原郡調布村の各大字を色分けしたものです(「XWIN Ⅱ Weblog」から引用させていただきました)
上沼部村 下沼部村 田園調布プロローグ
(出典:XWIN Ⅱ Weblog)


このうち、現在の田園調布にあたる部分(田園調布1丁目~5丁目)は「上沼部」と「下沼部の北の一部」になります。
現在の田園調布の範囲 田園調布プロローグ
(出典:「XWIN Ⅱ Weblog」を筆者が加工)




元々は陸続きだった「下沼部」が、多摩川の流路が変わったために分断されましたが、その名は神奈川県川崎市側の住所表記などに残されています。
川崎市 下沼部町内会館 田園調布プロローグ

川崎市 下沼部 田園調布プロローグ


他方、東京都大田区側では東急多摩川線に「沼部駅」や「沼部商店街」にその痕跡が残っているのみです。
大田区 沼部駅 田園調布プロローグ


下の図は、川崎市高津区にある「大山街道ふるさと館」で展示されている多摩川の現流路と旧流路の図ですが、下沼部の旧流路は大きく蛇行し、現流路によって分断されたことがよく分かります。詳しくは「多摩川を挟んで似たような地名があるのは何故?~二子玉川界隈散策シリーズ(1)」をご覧ください。
多摩川 下沼部付近の旧路 田園調布プロローグ
(出典:大山街道ふるさと館)


現在の田園調布が沼部村であったことの痕跡がある場所が田園調布3丁目にありますが、それは「大東建託、ダイエー、長瀬産業、帝国ホテル社長の自宅を探訪~~田園調布3丁目~田園調布散策・新シリーズ(5)」で訪れる宝来公園(ほうらいこうえん)で見ることが出来ます。


なお、「下沼部」の南側に属する田園調布本町と園調布南は今回の「田園調布散策・新シリーズ」では散策しません。




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(「荏原」について)


「荏原」の地名は現在では品川区のごく限られたエリアでしか残っていませんが、


「荏原」は室町時代からあった由緒ある地名で、現在の品川区・目黒区・大田区・世田谷区の東半分、川崎市の東側を含む大きな地域が「荏原郡」としてありました。




下の写真は、昭和4年の古地図で、色付けされている地域が荏原郡です。
荏原郡 特別編・用賀散策




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(田園調布概観②:大正期~田園都市株式会社)


大正7年(1918年)1月、渋沢栄一が「田園都市株式会社設立趣意書」を発表し、同年9月に「田園都市会社」が設立されます。


都市生活の中に自然を取り入れた、欧米の「田園都市」を手本にした住宅地開発構想で、


洗足田園都市(現在の目黒区・品川区にまたがる洗足地域(※))、多摩川台地区(現在の田園調布、玉川田園調布)などの開発を行いました。


大正12年(1923年)8月、田園都市株式会社は田園調布の住宅を分譲開始します。下の写真は分譲住宅平面図。
分譲住宅平面図 田園調布プロローグ
(出典:東急100年の歩み)


下の写真は宣伝パンフレット。
宣伝パンフレット 田園調布プロローグ
(出典:Wikipedia「洗足田園都市」)


折しもその1か月後の大正12年(1923年)9月1日に関東大震災が起き、震災によって住まいを失った人々は、地盤がしっかりして比較的被害の少なかった武蔵野台地(東京西部)の近郊に住宅地を求めるようになります。


田園都市株式会社は、「今回の激震は田園都市の安全地帯たる事を証明しました。巨費を投じた耐震耐火工事も天然の地盤自然の広場には及びもつきません。当地区は幸い此の天賦を保有しています」として広告を打ったのでした。


(※)「洗足地域」の散策は番外編の「芸能人・著名人の自宅を探訪しながら洗足散策」(今後掲載予定)をご覧ください。




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(田園調布③:地形~坂が多く平坦な成城とは異なる)


下のジオラマは田園調布とその周辺地域です。
ジオラマ 田園調布プロローグ
(出典:野川流域インフォメーションセンター)


田園調布は国分寺崖線上(※)にある坂が多い街であることがよく分かります。この点、平坦な台地に広がる成城とは異なります(「成城散策・新シリーズ(1)~プロローグ~成城概観」を参照)。






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(田園調布④:1丁目~5丁目:本当の田園調布は3丁目のみ)


田園調布は1丁目から5丁目まであります。1丁目から5丁目までを網羅する地図が見つからなかったので、1丁目部分が少し欠けますが、5丁目の丸子川沿いにあった地図を掲載します。
田園調布1丁目~5丁目 田園調布プロローグ
(出典:5丁目の丸子川沿いに置かれた地図を筆者が加工)


田園調布3丁目が放射線状にきれいに区画された地域であることがよく分かります。


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次回の記事は、「社長・著名人の自宅を探訪しながら田園調布3丁目散策サブシリーズ」の第一回目の記事になります。


(※)地域別(東京23区+近隣県)に分類した散策記事の一覧表として「【保存版】地域別(東京23区+近隣県)散策記事一覧」をご活用ください。


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プロフィール

カツQ

Author:カツQ

リタイアして8年です。会社勤めの時にはなかなか作れなかった自由な時間を得て、主に東京散歩と株式投資で過ごしています(加えて、家事手伝いも)。

東京散歩は健康維持も兼ねながら、歴史や地形・古道・暗渠を通して見た街角散をしています。東京の奥深さを少しでも伝えたいと思っています。

投資家としては、ファンダメンタル分析がろくにできず、メンタルも弱いダメ投資家ですが、踏ん張って自分なりの投資(損切りしない株式投資)のやり方を探しています。

X(旧ツイッター)にも投稿しています。X(旧ツイッター)のリンク先は、https://twitter.com/QQkatsu525

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