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【日本橋】「THE・日本橋」を散策~日本橋室町・本町・本石町散策(1):福徳神社/西堀留川/薬祖神社/三浦按針屋敷跡


今回は、令和2年(2020年4月)から始めた最終回のサブシリーズとして、

日本橋の中で最も華やかな地区である日本橋室町・本町界隈を散策します(一部、他の町を含む)。

日本橋の中でも、見どころが最も多い地区で、ポイントだけを書くようにしましたが、それでも結構多くの字数になりました。


(※)地域別(東京23区+近隣県)に分類した散策記事の一覧表として「【保存版】地域別(東京23区+近隣県)散策記事一覧」をご活用ください。

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(参考:今までの日本橋散策記事)

日本橋散策については、今まで、以下のような10のサブシリーズと1つの番外編を掲載してきました。

「日本橋堀留町・小舟町散策サブシリーズ」:江戸時代に大変賑わい、浅草寺の大提灯にその名を今でも残している「日本橋堀留町・小舟町」散策(3回にわたり掲載)、

「日本橋人形町二丁目・富沢町散策サブシリーズ」:花街や遊郭の名残を残す「日本橋人形町二丁目・富沢町」散策(3回にわたり掲載)

「日本橋蛎殻町サブシリーズ」:水天宮や、東京シティエアーターミナルがある「日本橋蛎殻町」散策(2回にわたり掲載)

「橋梁としての日本橋サブシリーズ」:橋としての日本橋を様々な視点から見た散策(3回にわたり掲載)

(番外編)「見どころの多い中央区新川散策シリーズ」:日本橋と比べると存在感の少ない新川地区ですが、散策すると多くの見どころを見つけることができる新川地区を散策した番外編(6回にわたり掲載)

「日本橋小伝馬町・浜町川跡・東日本橋散策サブシリーズ」:伝馬町牢屋敷跡、浜町川跡の暗渠散策、東日本橋界隈を散策(3回にわたり掲載)

「日本橋小網町・人形町1丁目を散策サブシリーズ」:人形町にあった「元吉原」に通じる橋である「親父橋跡」、西郷隆盛屋敷跡などを散策しながらレストラン・カフェ巡り(2回にわたり掲載)

「日本橋浜町→深川散策サブシリーズ」:日本橋浜町の散策と隅田川を渡って江東区深川を散策(3回にわたり掲載)

「日本橋兜町・茅場町散策サブシリーズ」:東京証券取引所があり、日本の金融界の中心地である日本橋兜町・茅場町界隈を散策(3回にわたり掲載)

「日本橋1・2・3丁目・八重洲散策サブシリーズ」:江戸時代から続く老舗店が多くある日本橋1・2・3丁目、江戸時代から続く町人(庶民)の街・八重洲地区を散策(4回にわたり掲載)。

「日本橋室町・本町・本石町散策サブシリーズ」:最終回のサブシリーズとして、日本橋の中で最も華やかな地区である日本橋室町・本町界隈を散策します(4回にわたり掲載)。



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(散策区域)


今回散策するエリアは日本橋から今川橋跡(中央区と千代田区の区境)の間のエリアになります(緑色で囲ったエリア
散策エリア 室町・本町・本石町散策1




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(三井村)


ここには、「日本橋三越」
日本橋三越 日本橋室町・本町散策1


「三井住友銀行」
三井住友銀行 日本橋室町・本町散策1


「三井タワー」
三井タワー 日本橋室町・本町散策1


など三井財閥関係の建物が立ち並び、「三井村」と言われています。

東京駅西側の丸の内エリアは、三菱財閥が日本屈指のビジネス街に育て上げ、「三菱村」と呼ばれていますが、

この東京都心の地区では、「三井」と「三菱」がそれぞれのホームベースを守りながら苛烈な競争をしています。




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『「日本橋のシンガポール料理」と「プチ日本橋散策」』では、三井タワー地下にあるレストラン「シンガポール海南鶏飯(ハイナンチーファン)」について書いたことがあります(下の写真)。
ハイナンチーファン  日本橋室町・本町散策1


また、この記事では、マンダリンホテルの「露天トイレ」についても書きましたので、「露天トイレ」が何であるかはこの記事を御覧ください(^^))、

同じく、この記事で、千疋屋総本店の完熟マンゴー1個が2万2140円をご紹介しました。
千疋屋総本店のマンゴー 京橋千疋屋記事




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(福徳神社)


三井不動産によって建てられた「コレド室町」(下の写真)の近くに、
コレド室町 日本橋室町・本町散策1

「福徳神社」があります。
福徳神社 日本橋室町・本町散策1


徳川家康が江戸入りする前からあったと言われる神社で、江戸時代から現在にいたるまで、この界隈で場所を転々としていましたが(ビルの屋上や居酒屋の店内にあったこともある由)、

三井不動産による再開発に伴い、現在の地に再建されました。鳥居の奉納に「三井不動産株式会社」の文字があります。
福徳神社 三井不動産 日本橋室町・本町散策1


やはり、この界隈は「三井村」ですね。

参考記事:この「福徳神社」近くにある「まんてん寿司」の記事については、「【日本橋】コスパ最高の寿司おまかせコース」を参照ください。




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(西堀留川)


さて、「【日本橋】堀留の由来は?~日本橋堀留町・小舟町界隈散策(1)」で書いた「西堀留川」は、この「福徳神社」のあたりまで繋がっていました。
福徳神社と西堀留川 室町・本町・本石町散策1
(出典:「東京時代MAP(大江戸編)光村推古書院 30ページ 筆者が加工)

「西堀留川」の川幅は「福徳神社」前の通りとほぼ同じです。

このようなことを思いながら、ここを歩いていると、また違った情景が浮かんできます。

小船町交差点付近に「西堀留川跡」の説明版がありますが(中央区日本橋1-8-14)、
西堀留川 説明版 室町・本町・本石町散策1


それによれば、この「西堀留川」は廻米の陸揚げ地であった「米河岸」、鰹節や塩干物の問屋が多かった「小船河岸」、現在の福時神社がある付近は塩問屋が多かったことから「塩河岸」があったことが書かれています。
西堀留川 説明版2 室町・本町・本石町散策1




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(薬祖神社)


あまり知られていませんが、「福徳神社」の奥には、薬の神様を祀る「薬祖神社」が鎮座しています。
薬祖神社1 室町・本町・本石町散策1

薬祖神社2 室町・本町・本石町散策1


薬の神様を祀っているため、玉垣には薬関係の企業の名前が刻まれています。最先端の科学を応用する製薬会社でも神社に寄進・奉納しているのですね。
薬祖神社 玉垣1 室町・本町・本石町散策1

薬祖神社 玉垣2 室町・本町・本石町散策1


日本橋に多くの製薬会社が本社を置いている歴史的な背景は江戸時代までさかのぼるのですが、詳しくは「【日本橋】江戸時代の名残を探索~日本橋堀留町・小舟町界隈散策(最終回)をご覧ください。




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(三浦按針屋敷跡)


江戸時代、日本橋近くに「安針町」と言う町がありました。
安針町 室町・本町・本石町散策1
(出典:「東京時代MAP(大江戸編)光村推古書院 30ページを筆者が加工したもの)

現在は、「按針通り」という通りの名にその名残を残しています。
安針通り 室町・本町・本石町散策1


「三浦按針」とは、慶長5年(1600年)に日本に漂着したオランダ商船リーフデ号に乗っていたイギリス人「ウィリアム・アダムス」のことで、

徳川家康に仕えて旗本になり、この地に屋敷を構えました。

その屋敷跡の碑が「按針通り」にあります。
三浦按針屋敷跡 室町・本町・本石町散策1


金子半之助 室町・本町・本石町散策1


なお、八重洲の由来となった江戸初期のオランダ人「ヤン・ヨーステン」については「八重洲地下街を散策~【日本橋】日本橋1・2・3丁目、八重洲散策(3)」をご覧ください。

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次回の記事では、日本橋室町・本町・本石町にある全国的に知られた老舗店を訪れます。


(※)地域別(東京23区+近隣県)に分類した散策記事の一覧表として「【保存版】地域別(東京23区+近隣県)散策記事一覧」をご活用ください。


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プロフィール

カツQ

Author:カツQ

リタイアして8年です。会社勤めの時にはなかなか作れなかった自由な時間を得て、主に東京散歩と株式投資で過ごしています(加えて、家事手伝いも)。

東京散歩は健康維持も兼ねながら、歴史や地形・古道・暗渠を通して見た街角散をしています。東京の奥深さを少しでも伝えたいと思っています。

投資家としては、ファンダメンタル分析がろくにできず、メンタルも弱いダメ投資家ですが、踏ん張って自分なりの投資(損切りしない株式投資)のやり方を探しています。

X(旧ツイッター)にも投稿しています。X(旧ツイッター)のリンク先は、https://twitter.com/QQkatsu525

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