「世田谷のはずれにある隠れた名喫茶」と「江戸の由来となった江戸氏の墓」:椿
- 2023/02/15
- 14:35
今回は、世田谷のはずれにある名喫茶「椿」のご紹介と
江戸の由来となった江戸氏の墓所のある「慶元寺(けいげんじ)」を訪れてみます。
「世田谷の辺境地にある美味しいレストラン・カフェ」シリーズとしては、「二子玉川からタクシーで乗り付ける隠れ家的蕎麦屋の名店」に続く第3弾となります。
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(世田谷区喜多見)
世田谷区は東京23区の中で、実質的に、最も面積の大きい区であるため(数字上は大田区が最も大きい区ですが、羽田空港が大田区の面積の1/3を占めるため、実質的には世田谷区が最大面積を有する区となります)、
このため最寄りの鉄道駅から徒歩で30分以上かかる陸の孤島のような地区(宇奈根・喜多見・鎌田・祖師谷など)があります(一部地域)。
今回はこのような世田谷の辺境地にある喜多見を訪れてみます。
下の写真は、東京23区内とは思えないような喜多見の田園風景です。
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(椿)
「椿」は住宅街の中にある喫茶店で(世田谷区喜多見4-25-15)、
後で述べる江戸氏の墓所のある「慶元寺」を散策していた時に訪れました。
入口を入ると
整った室内があります。
席に座ると可愛らしいグラスに入った水を持ってきてくれました。
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メニューを見ながら「椿ブレンド」(税込み 450円)、「ホットケーキ」(400円)を注文しました。
ホットケーキは30分待つとのことでしたが、東京を多角的に紹介する雑誌「東京人」などの書籍があったので、それらを読みながら待ちました。
オーナーの趣味がよく分かる本棚です。
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コーヒーと
ホットケーキが運ばれてきました。
コーヒー豆焙煎は、世田谷発の有名なコーヒーである「堀口珈琲製」とのことで、大変美味しいコーヒーでした。
ちなみに、下の写真は世田谷区千歳船橋にある「堀口珈琲」。
ホットケーキは綺麗で厚いホットケーキで、ふわふわではないが程よい固さのホットケーキです。これで400円は本当に安く、30分待った甲斐がありました。
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(江戸氏の菩提寺:慶元寺)
江戸氏の菩提寺である「慶元寺」です(世田谷区喜多見4丁目17−1)。
美しい参道と
美しい白壁です。
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参道を歩いていくと右手に「江戸太郎重長公の像」があります。
また、墓域には江戸氏(喜多見氏)の墓所があります。
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(なぜ世田谷の端に江戸氏の墓があるのか?)
江戸城から遠く離れた、世田谷の辺境地に江戸氏の墓があるのでしょうか?
江戸氏は平安時代後期に江戸郷を領地とし武蔵野国を広範囲に治め
戦国時代になると江戸氏は江戸を太田道灌に明け渡して喜多見に移り住みました。下の写真は「東京国際フォーラム」に置かれている太田道灌像)
その後、徳川家に仕えるようになりましたが、江戸城を本拠とした徳川氏に遠慮して姓を「喜多見」と改めました。
徳川家の下で2万石の大名にまでなりましたが、
しかし、元禄2年(1689年)、突然改易され廃藩、藩主家としての喜多見氏は滅びました。
世田谷の端にこのような歴史があったとは興味深いですね。
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