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東京大仏を見に行く(2):千葉自胤/高島秋帆/下村湖人/東京大仏/天保飢饉供養塔/植村直己

前回の東京大仏を見に行く(1)では、松月院入り口の右にある「怪談乳房榎」を見ました。
その続きです。


(千葉氏の菩提寺)

この松月院は、房総に勢力を有していた千葉氏の菩提寺でもあります。

戦国時代の武将であった千葉自胤(ちばよりたね)は戦いに敗れた後、房総から武蔵に逃れて、この赤塚の地で赤塚城を築き城主となりました。

松月院の屋根瓦を見ると、千葉氏の家紋である月に星をかたどった「月星の紋」が描かれています。
月星の紋


坂本龍馬が剣術を習った千葉道場の千葉定吉(千葉一族の末裔)の羽織にもこの「月星の紋」がつけられていたそうです。
☆☆☆



(「高島秋帆の碑」と「高島平の地名の由来」)

ここには、幕末の砲術家として名高い高島秋帆の碑があります。砲身と砲弾を模した珍しい碑です。
高島秋帆の碑


高島秋帆はこの近隣の徳丸原(当時は幕府の鷹場として使用。現在の高島平付近)で砲術訓練を行いましたが、その際この松月院を本陣として使いました。この関係で、高島秋帆の碑が設置されています。

この高島秋帆にちなんで、昭和44年(1969年)に徳丸原は高島平と名付けられました。


(下村湖人の墓)

この秋月院は千葉氏の菩提寺ですので、千葉氏のお墓がありますが、この他に、長編小説「次郎物語」を書いた小説家「下村湖人」のお墓もあります。
下村湖人のお墓


下村湖人は松月院や赤塚地区をよく散策していたようで、「次郎物語」の第五部に赤塚地区が登場するそうです。


(東京大仏)

さて、この散策の第一の目的である「東京大仏」のある「乗蓮寺」に行きます。

「乗蓮寺」は浄土宗のお寺で、入り口には大きな閻魔堂があります。
閻魔堂


階段を登ると、右手に「東京大仏」が鎮座しています。
東京大仏


「東京大仏」は前回の記事の冒頭で書いたように、奈良・鎌倉に次ぐ日本三大仏と言われ、昭和49年(1974年)に、千葉一族、戦没者、有縁無縁の霊を弔い、世界の平和と万民救済の願いをこめて作られたと説明書きに書かれています。
東京大仏 説明書き


この「東京大仏」のそばには、多くの絵馬が掲げられていましたが、タイ語で書かれた絵馬が多くありました。

タイは敬虔な仏教国ですので、タイの人たちも多く参拝しに来るようです。


(天保大飢饉供養塔)

「東京大仏」の横に「忘れまい 天保大飢饉供養塔」と書かれている碑がありますが、これを見た時は「えっ、天保の大飢饉が今さら」という感じで、いささか驚きました。
天保大飢饉供養塔


日本の広い地方で使われている方言に「てんぽな」(大変な、とんでもないなどの意味だそうです)があり、この「てんぽな」は天保の大飢饉に由来するという説があるそうです。大変な飢饉だったのだと思います。

現在は飽食の時代と言われ、食べ物に対する感謝の念が薄れてしまっていますが、このような飢饉の時代があったことを忘れず、食べ物に対する感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。

このことから、私は「大食い競争」のようなTV番組は食べ物を冒涜しているようで好きではありません。

その意味では、ここに「天保の飢饉」の碑があるのはとても意義のあることですし、私は「えっ、天保の大飢饉が今さら」と思ったことを恥じました。


(ユーモラスな石像)

この乗蓮寺境内には築城の名手で名高い藤堂高虎が朝鮮から持ち帰ったと言われる石像が多く置かれていますが、なかでも「がまんの鬼」はなかなかユーモラスで面白いです。
がまんの鬼


藤堂高虎との関係ですが、染井の藤堂家下屋敷にあった石像が何らかの経緯でこの乗蓮寺に移されたようです。


(植村直己の墓)

世界的な冒険家で国民栄誉賞も受賞した植村直己のお墓が乗蓮寺にあります。

草野心平氏の植村直己氏を追悼する以下のような詩がお墓に刻まれていました。
植村直己追悼の詩


「地球にはもう彼はいないけれども生きている修身に化けて植村直己は私たち心中に生き続ける」(墓碑に刻まれた草野心平氏の詩)



植村直己は兵庫県の出身ですが、板橋区に住んでいたことがあり(植村夫人と知り合ったのも板橋区です)、板橋区蓮根には「植村冒険館」があります。(続きます)

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プロフィール

カツQ

Author:カツQ
リタイアして3年です。会社勤めの時にはなかなか作れなかった自由な時間を得て、主に株式投資と東京散歩で過ごしています(加えて、家事手伝いも)。
投資家としては、ファンダメンタル分析がろくにできず、メンタルも弱いダメ投資家ですが、踏ん張って自分なりの投資(損切りしない株式投資)のやり方を探しています。
東京散歩は健康維持も兼ねながら、地形や歴史・古道・暗渠を通して見た街角散歩をしています。東京の奥深さを少しでも伝えたいと思っています。

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