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【日本橋】日本最初の銀行~日本橋兜町・日本橋茅場町散策(2):海運橋/プレナス本社/阪本小学校


証券取引所や証券界の守り神である兜神社などを散策しました。

今回は、銀行発祥の地などを散策してみます。

☆☆☆

(参考:今までの日本橋散策記事)

日本橋散策については、今まで、以下のような8つのサブシリーズと1つの番外編を掲載してきました。

「日本橋堀留町・小舟町散策サブシリーズ」:江戸時代に大変賑わい、浅草寺の大提灯にその名を今でも残している「日本橋堀留町・小舟町」散策(3回にわたり掲載)、

「日本橋人形町二丁目・富沢町散策サブシリーズ」:花街や遊郭の名残を残す「日本橋人形町二丁目・富沢町」散策(3回にわたり掲載)

「日本橋蛎殻町サブシリーズ」:水天宮や、東京シティエアーターミナルがある「日本橋蛎殻町」散策(2回にわたり掲載)

「橋梁としての日本橋サブシリーズ」:橋としての日本橋を様々な視点から見た散策(3回にわたり掲載)

(番外編)「見どころの多い中央区新川散策シリーズ」:日本橋と比べると存在感の少ない新川地区ですが、散策すると多くの見どころを見つけることができる新川地区を散策した番外編(6回にわたり掲載)

「日本橋小伝馬町・浜町川跡・東日本橋散策サブシリーズ」:伝馬町牢屋敷跡、浜町川跡の暗渠散策、東日本橋界隈を散策(3回にわたり掲載)

「日本橋小網町・人形町1丁目を散策サブシリーズ」:人形町にあった「元吉原」に通じる橋である「親父橋跡」、西郷隆盛屋敷跡などを散策しながらレストラン・カフェ巡り(2回にわたり掲載)

「日本橋浜町→深川散策サブシリーズ」:日本橋浜町の散策と隅田川を渡って江東区深川を散策(3回にわたり掲載)

「日本橋兜町・茅場町散策サブシリーズ」:東京証券取引所があり、日本の金融界の中心地である日本橋兜町・茅場町界隈を散策(3回にわたり掲載)




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(銀行発祥の地)


兜町にみずほ銀行があります(中央区日本橋兜町4-3)。
みずほ銀行 兜町・茅場町散策1


どこにでもあるようなごく普通の銀行ですが、ここは明治6年(1873年)に我が国最初の銀行である「第一国立銀行」が創立された場所です。

下の写真は、このみずほ銀行の壁にある「銀行発祥の地」のプレート。
銀行発祥の地碑 兜町・茅場町散策1




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(海運橋)


この「みずほ銀行」の近くに

「海運橋跡」があります。
海運橋親柱 兜町・茅場町散策1


現在、ここには頭上を首都高速道路が通っていますが、かつては「楓川」(もみじがわ)という川があり橋が架けられていました。上の写真はその橋の親柱です。
みずほ銀行そばの海運橋跡 兜町・茅場町散策1


川がありましたので、(写真では分かりにくいですが)護岸跡も残されています。
海運橋 護岸跡 兜町・茅場町散策1


なお、この近くには、『「日本橋の1000円フランス料理(ランチ)」と「プチ日本橋兜町散策」:ビストロ トラディシオン』でご紹介したフレンチレストラン「トラディション」があります。
長い行列 ビストロ トラディシオン




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(千代田橋跡)


同じく、川に架けられていた橋の痕跡として、永代通りには「千代田橋跡」があります。
千代田橋 兜町・茅場町散策1


この「千代田橋跡」の下は、茅場町駅と日本橋駅の通路があり、天井が低くなっているのですが(下の写真)、
千代田橋 川床 低い天井 兜町・茅場町散策1


これは「楓川」の川床があるためと考えられます(「日本橋~茅場町駅地下通路はつながっている:写真を使って具体的に説明します」を参照)。

また、ここにも護岸跡が残っています。
千代田橋護岸跡 兜町・茅場町散策1


このような痕跡は歴史に理解のない開発関係者(理解ある人もいますが)によって失われてしまうことがあるのですが、後世のために残しておいて欲しい遺構です。




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(プレナス本社)(「やよい軒」の実験店舗)


ここから南に下っていくと、平成通りとの交差点に、「ほっともっと」「やよい軒」を運営する「プレナス本社」があります。
プレナス本社 兜町・茅場町散策1


この「プレナス本社」に付属する「やよい軒」がありますが、この「やよい軒」は本社の方針を決める際の実験店舗で、
プレナス付属やよい軒 兜町・茅場町散策1


平成31年(2019年)4月に行われた「ご飯のおかわり有料化」を実験的に試行していたことを、『「やよい軒」のおかわり有料化はどこで決まったか?:本社併設の「やよい軒」実験店舗/プレナス(9945)』で書いたことがあります。




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(其角住居跡)


永代通りを挟んで、「プレナス本社」の斜め向かいに「其角住居跡」の碑があります。
其角住居跡 兜町・茅場町散策1


「其角」(きかく)は、宝井其角(たからい きかく)で、芭蕉十哲の一人に数えられる俳人です(下の写真)。
其角 日本橋兜町・茅場町散策2
(出典:Wikipedia)


赤穂浪士討ち入り前夜、四十七士の一人・大高忠雄(源吾)と会い、煤竹売りに身をやつした姿を憐れんで「年の瀬や水の流れと人の身は」と詠み、

これに対して源吾は、「あした待たるるその宝船」と返して、討ち入り決行をほのめかしたとされます。


参考記事:同じく芭蕉十哲の一人で、女優・山口智子の先祖である「杉山杉風(すぎやますぎかぜ)」については、『芸能人・著名人の自宅などを探訪しながら散策~世田谷線の旅(9)』などの記事で取り上げたことがあります。




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(阪本小学校)


「プレナス本社」付属の「やよい軒」に面している平成通りを歩いていくと、明治初期(明治6年)に開校した由緒ある小学校「中央区立阪本小学校」があります。
坂本小学校 兜町・茅場町散策1


明治6年(1873年)に、公立小学校で最初に開校した伝統ある小学校で、谷崎潤一郎、歌舞伎名優の市川左団次などが卒業しました。



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次回の記事では、「日本橋兜町・日本橋茅場町散策サブシリーズ」の最終回として、八丁堀まで歩いてみます。


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プロフィール

カツQ

Author:カツQ

リタイアして8年です。会社勤めの時にはなかなか作れなかった自由な時間を得て、主に東京散歩と株式投資で過ごしています(加えて、家事手伝いも)。

東京散歩は健康維持も兼ねながら、歴史や地形・古道・暗渠を通して見た街角散をしています。東京の奥深さを少しでも伝えたいと思っています。

投資家としては、ファンダメンタル分析がろくにできず、メンタルも弱いダメ投資家ですが、踏ん張って自分なりの投資(損切りしない株式投資)のやり方を探しています。

X(旧ツイッター)にも投稿しています。X(旧ツイッター)のリンク先は、https://twitter.com/QQkatsu525

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