【日本橋】日本橋浜町→深川散策(1):明治観音堂/港屋浮世草子/濱町高虎/茂ち月/ニューバランスコンセプトストア
- 2022/04/11
- 10:22
前回の記事は、「日本橋小網町・人形町1丁目を散策サブシリーズ」の「【日本橋】レストラン・カフェ巡りをしながら西郷隆盛の住んだ日本橋を散策~日本橋小網町・人形町1丁目を散策(2)」でした。
今回の記事からは、新たなサブシリーズとして日本橋浜町から江東区深川まで散策する「日本橋浜町→深川散策サブシリーズ」となります。
☆☆☆
(参考:今までの日本橋散策記事)
日本橋散策については、今まで、以下のような6つのサブシリーズと1つの番外編を掲載してきました。
①「日本橋堀留町・小舟町散策サブシリーズ」:江戸時代に大変賑わい、浅草寺の大提灯にその名を今でも残している「日本橋堀留町・小舟町」散策(3回にわたり掲載)、
②「日本橋人形町二丁目・富沢町散策サブシリーズ」:花街や遊郭の名残を残す「日本橋人形町二丁目・富沢町」散策(3回にわたり掲載)
③「日本橋蛎殻町サブシリーズ」:水天宮や、東京シティエアーターミナルがある「日本橋蛎殻町」散策(2回にわたり掲載)
④「橋梁としての日本橋サブシリーズ」:橋としての日本橋を様々な視点から見た散策(3回にわたり掲載)
⑤(番外編)「見どころの多い中央区新川散策シリーズ」:日本橋と比べると存在感の少ない新川地区ですが、散策すると多くの見どころを見つけることができる新川地区を散策した番外編(6回にわたり掲載)
⑥「日本橋小伝馬町・浜町川跡・東日本橋散策サブシリーズ」:伝馬町牢屋敷跡、浜町川跡の暗渠散策、東日本橋界隈を散策(3回にわたり掲載)
⑦「日本橋小網町・人形町1丁目を散策サブシリーズ」:人形町にあった「元吉原」に通じる橋である「親父橋跡」、西郷隆盛屋敷跡などを散策しながらレストラン・カフェ巡りをします(2回にわたり掲載)
★★★
★★★
(散策区域)
今回散策する日本橋浜町は日本橋の東端で隅田川に接し、隅田川をわたると江東区になる地域です。
中央区と江東区を表示する地図を入手できなかったので、中央区の新大橋通りに置かれている広域地図でおおよその区域を表示しています。「緑色で囲んだエリア」と「清洲橋」・「新大橋」が今回のサブシリーズで散策するエリアです。
(出典:中央区エリアマップ。筆者が加工)
★★★
★★★
(明治座)
まず、日本橋浜町のランドマーク的な存在の「明治座」から出発します。
明治座は、その名の通り、明治時代からの長い歴史を持つ劇場ですが、昭和20年(1945年)3月10日の東京大空襲で焼失し、放置されていました。
その後、明治座の復興既成会が組織され、その中の中心メンバーとして、
「【日本橋】三田友梨佳の実家~花街・元吉原の名残~日本橋人形町2丁目・富沢町散策(1)」でご紹介した、料亭「玄冶店 濱田屋」の二代目・三田政吉がいました(下の写真は、料亭「玄冶店 濱田屋」)。
★★★
★★★
(明治観音堂:東京大空襲の供養塔)
「明治座」前の植え込みの中に、「明治観音堂」があります(下の写真)。
この「明治観音堂」は上述した東京大空襲において明治座で亡くなった犠牲者を供養するため、昭和25年(1950年)に建立されたものです。
空襲当時、明治座は老人、幼児、病人、女性の避難場所でしたが、火の回りが早く、屋内で数千人が焼死しました。
現在でも、東京大空襲のあった3月10日には、明治座において、「明治観音戦没者異例法要」が行われているそうです。
★★★
★★★
(港屋浮世草子:竹久夢二関連の絵画やグッズ)
「清洲橋通り」を隔てた「明治観音堂」の前に、「港屋絵草紙店」があります(中央区東日本橋2-18-13)。
竹久夢二関連の絵画やグッズなどの販売を行っています。
竹久夢二が版画や絵葉書を売っていた「港屋絵草紙店」は、現在の中央区八重洲1丁目にありました。その跡の碑が八重洲一丁目にあります(下の写真)。
同じ名前の店なので、私は竹久夢二の子孫の方が経営している店かと思い、お店の方に聞いたところ、
「竹久夢二との姻戚関係はなく、竹久夢二のファンの方が始めた店で、夢二の孫の方から許可を得て同じ名前を使っている」とのお話を伺いました。
遠方からも来店する夢二ファンの方もいるそうです。
★★★
★★★
(浜町公園)(清正公寺)
「港屋絵草紙店」から、再度、清洲橋通りを渡ると「浜町公園」があります。
隅田川に面し、中央区で最大の公園です。
江戸時代には、熊本藩主・細川氏の下屋敷があり、明治期以降も細川家の邸宅がありました。
このため、熊本藩主・細川斉護によって建てられた、加藤清正を祀る「清正公寺」が公園内にあります。
★★★
★★★
(濱町高虎)
このあたりには、興味深い店がいくつかありますので、それらを見ていきたいと思います。
まず、昭和23年(1948年)創業の、半纏・のれん・手ぬぐい・布袋を販売している「浜町高虎」です(中央区日本橋浜町2丁目45-6)。
店内の様子です。
手軽に求めやすいのは、
江戸っ子たちが出掛ける際、一切合切のモノを入れた「合財袋」(がさいぶくろ)やお守りを入れていた「掛守」(かけまもり)です。
★★★
★★★
(茂ち月:超大判のどら焼き)
大きなどら焼きが名物の、知る人ぞ知る「茂ち月」です(中央区日本橋浜町2丁目52-5)。
和菓子屋をイメージさせる暖簾などがなく、民家のような構えで、知らないと見過ごしてしまうような店構えです。
室内には
レトロなショーケースが置かれています。
定番の商品は超大判の「どら焼き」(160円)です。最中(140円)は、その場で餡を挟んでくれます。
私が行ったときお店にはありませんでしたが、季節によって「柏もち」、「桜もち」などを販売しているそうです。
★★★
★★★
(コスパ最高のフレンチ「ルブション」とチーズ専門店)
また、浜町にはコスパ最高のフレンチレストラン「ルブション」や
チーズ専門店「チーズオンザテーブル本店」があるのですが
これらについては別記事で書く予定です。
★★★
★★★
(浜町の面白い建物:「看板建築」と「ニューバランス」)
浜町に新旧の面白い建物があるので行ってみましょう。
一つは、歴史を感じさせる「大屋商店」の建物です(中央区日本橋浜町3-8-7)。
陶磁器のお店だけあって屋号も陶器で作られています。
★★★
★★★
もう一つは、「大屋商店」の向かいにある、「ニューバランス」の看板のない真っ白な建物です(中央区日本橋浜町3-9-2)。
「ニューバランス」の新たなコンセプトストアで、
1階が店舗、2階が「ニューバランス」のデザインを手掛ける「東京デザインスタジオ」のオフィスになっています。
川越にあった築122年の蔵を移築し、鉄骨の新築建造物に組み直したものだそうです。
★★★
★★★
扉は
その蔵の扉を再利用しています。
室内も蔵造りと鉄筋を複合した斬新なデザインになっています。
この店舗にしかない靴や香水などの商品を扱っています。下の写真は足袋デザインのシューズと香水。
参考記事:アウトドア・スポーツ・レインウエアの専門店「ワークマンプラス」を紹介した記事として『「尾山台の高級ケーキ屋とパン屋」と「ワークマンプラス」』があります。
☆☆☆
次回の記事では、浜町界隈を散策した後、清洲橋を渡って江東区深川まで散策してみます。
★★★
★★★
┏○゙ブログランキングに参加しています。クリックしていただけると励みになります┏○゙

