【茅場町】明治時代創業の超レトロな洋食屋:「桃乳舎」と「メイゾン鴻乃巣」
- 2021/11/15
- 10:56
今回は明治22年(1889年)創業の超レトロな洋食屋「桃乳舎」のご紹介です(中央区日本橋小網町13−13)。
なお、茅場町のレストラン・カフェとしては、『【茅場町】「カジュアルで美味しいフレンチ」と「高級ケーキ店」:ネキ/イーズ』に続く第5弾となります。
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(「メイゾン鴻乃巣」より古いレストラン)
茅場町にある「東京証券取引所」(下の写真)については、
「日本の金融街を歩く(平成通り散策):東京証券取引所/銀行発祥の地」などの記事で書いてきたところですが、
その「東京証券取引所」の近くにある鎧橋(よろいばし。下の写真)のたもと付近に
「メイゾン鴻乃巣創業の地」(めいぞん こうのす)の説明板がひっそりと立っています。
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その説明板には、「明治43年(1910年)、横浜のホテルで西洋料理の修行をした奥田駒蔵が開いた東京で最初の西洋料理店」と書かれています。
日本におけるカフェ・レストランの草分けとして知られ、谷崎潤一郎、高村光太郎、菊池寛などの西洋志向を抱く文人たちが集い、飲食のみならず藝術談義を愉しんだそうです。
下の写真は、ここから徒歩4~5分の場所にある「谷崎潤一郎生誕の地」碑(谷崎潤一郎生誕の地については、「【日本橋】今も昔も交通の要所~日本橋蛎殻町(2):旧日本橋区役所/遠忠商会/牡蠣町殻銀座跡/谷崎潤一郎生誕の地」を参照)。
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(桃乳舎の歴史)
「桃乳舎」は、この「メイゾン鴻乃巣創業の地」(めいぞん こうのす)の説明板のすぐ近くにあります。
目を引くレトロな建物なのですぐに分かります。
上で述べたように、「桃乳舎」の創業は明治22年(1889年)ですので、明治43年(1910年)創業の「メイゾン鴻乃巣」よりも古い歴史を持っています。
明治になって牛乳が飲まれるようになったことから、当初は牛乳販売店として創業し、その後「ミルクホール」として営業したそうです。
現在のレトロな建物は昭和8年(1933年)に建てられたもので、戦災を免れ、当時の様子を伝える貴重な建物となっています。
「桃乳舎」の名前を示す「桃」のレリーフがあり、
細部に昭和レトロを見ることができます。
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(昭和の洋食を堪能)
入り口脇には、昭和レトロが漂うショーケースがあります。
室内もレトロ感が漂っています。
テーブルに置かれたメニューを見ながら、
私達は、日替わりランチ(税込み 520円)、カツカレー(570円)、ハンバーグライス(520円)を注文しました。
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運ばれてきた日替わりランチは、「一口カツ」と「コロッケ」でした。
カツカレー、
ハンバーグライスです。
安価な値段で、昭和の雰囲気と味を堪能しました。
なお、当店は周辺サラリーマンの昼食の提供のみを行っているので、平日の昼しか開店していません。
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次回の茅場町界隈のレストラン記事は『【茅場町】「創業明治7年の老舗うなぎ屋』と『茅場町にあるレトロな建物』です。
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参考記事:本ブログで紹介した洋食屋の記事をまとめてみました。
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