池上の三大くず餅店、競馬場跡を探訪~夫婦坂→久が原→池上本門寺散策(最終回):池田屋/藤乃屋/浅野屋/池上競馬場
- 2021/11/11
- 09:41
力道山の墓所など池上本門寺の「ちょっと知らない見どころ」を散策しました。
今回は、「夫婦坂→久が原→池上本門寺散策シリーズ」の最終回として、この界隈にある「三大くず餅店」や「競馬場跡」を散策します。
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大田区北西部を散策する「夫婦坂→久が原→池上本門寺散策」シリーズは、以下の3つのサブシリーズで構成されています。
① 学習研究社の本社があった「上池台散策サブシリーズ」(3回の記事)
② 渡哲也などの著名人や大企業の社長の自宅がある「久が原散策サブシリーズ」(3回の記事)
③ 力道山の墓所などがある「仲池上→池上本門寺散策サブシリーズ」(3回の記事)
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(池上の三大くず餅店)
池上本門寺周辺には、くず餅の美味しい店が3軒あります。
一つは、総門に最も近い場所にある「池田屋」です(大田区池上4丁目24−1)。池田屋のくず餅は歯ごたえがあり、固めが好きな人向けです。
池田屋の店内です。
なお、この「池田屋」の前には、レトロな酒屋「萬屋酒店」があります。
以前は、馬を繋いでおく環金具があったらしいのですが、私が行った時には残念ながらなくなっていました。
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二つ目は、「池田屋」の少し先にある「藤乃家」です(大田区池上4丁目25−7)。
「藤乃家」の黒蜜はあっさりとして、サラッとした黒蜜です。このためか、きな粉は池上で唯一の砂糖入りのきな粉となっています。
最後の三番目は、池上駅近くにある「浅野屋」です(大田区池上6丁目2−15)。浅野屋の餅は柔らかい餅で、濃厚な黒蜜を使っています。
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どれもが個性的で美味しいくず餅ですが、「池田屋」のくず餅が最も日持ちがします(「池田屋」のくず餅の賞味期限は6日間)。
他の2店は、買い上げた日から翌日までしか日持ちしませんが、その分新鮮な味わいがあります。
また、「池田屋」の看板は「元祖 久寿餅」と書かれていますが、
「浅野屋」のしおりにも「元禄年間浅野屋初代伊左衛門が初めてくず餅を考案し」と書かれています。
「●●元祖」は諸説あることが多いのですが、「浅野屋」のほうが詳しい説明がなされています。
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(競馬場跡)
『【下目黒】「競馬場の痕跡」と「フランク永井邸跡」を探訪しながら目黒不動尊界隈散策(2): 二谷友里恵の自宅/二谷英明・白川由美夫妻/目黒競馬場跡』で下目黒にかつて競馬場があり、その競馬場の痕跡を探索しました。
この池上にも明治39年(1906年)から3年間ほど「池上競馬場」がありました。
下目黒ほどのはっきりとした痕跡はありませんが、わずかながらもその痕跡がありますので、見てみます。
池上駅から徒歩で10分ほどの場所にある「徳持ポニー公園」に行ってみます(大田区池上6丁目30-12)。
ここには、「池上競馬場について」という碑があり、
解説とともに、競馬場があった当時の地図が掲載されています。
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下の地図は、池上駅前にある地図に筆者が加工したものですが、東急池上線が大きくカーブしています。これは競馬場を避けるためにこのようなカーブにしたのでしょうか?
調べてみたところ、池上線の開業は大正11年(1922年)ですので、「池上競馬場」のあった時期と合わず、この私の推論は見事に外れました(笑)
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これで、「学研本社があった「学研通り」を散策~夫婦坂→久が原→池上本門寺散策(1)」から9回にわたって掲載した「夫婦坂→久が原→池上本門寺散策シリーズ」を終了します。
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