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岸谷五朗・奥居香夫妻の自宅を探訪~臼田坂散策(4):磨墨塚/臼田神社/大森テニスクラブ/日本帝國小銃射的協會跡


「大田区郷土資料館」を訪れた後、三島由紀夫の邸宅、仲村トオル・鷲尾いさ子夫妻の自宅を探訪しました。

今回は、大森まで足を延ばし、岸谷五朗・奥居香夫妻の自宅を探訪します。

(※)芸能人・著名人関係の記事については、「芸能人・著名人関連のカテゴリ」がありますので、ご関心のある方はこちらを御覧ください。




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(磨墨塚)


さて、前回の記事からさらに臼田坂を下っていくと、井戸のある家が立て続けに二軒ありました。

ひとつは下の写真のような井戸。これは壊れて使えないようです。
井戸1 臼田坂散策4


もう一つの井戸も使っている形跡はありません。
井戸2 臼田坂散策4


ここから少し先に、「磨墨塚」(するすみづか)が左手にあります(大田区南馬込3-18-1)。
磨墨塚 臼田坂散策4  磨墨塚2 臼田坂散策4




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源平の宇治川の合戦で活躍した名馬「磨墨」(するすみ)は、同じく名馬の誉れ高い「池月」(いけづき)とともに先陣を争った馬ですが、

その「磨墨」は、馬込の産であったとも、またこの地で死んだとも伝承されていて、これにちなんで明治33年(1900年)に馬込村の人々によりこの碑が建てられたものです。

下の写真は南馬込の万福寺にある「磨墨」の像(大田区南馬込1丁目49-1)。
万福寺 磨墨 臼田坂散策4


下の写真は、洗足池の千束八幡神社にある「池月」の像です(大田区南千束2丁目23-1)。
洗足池 池月 臼田坂散策4


「池月」像のある洗足池の地域はかつての馬込村の一部でしたが、「馬込」の地名が示すように、この地域には「馬」に関する史跡が多く残されています。

この界隈は「馬込九十九坂」と呼ばれるほど高低差のある地域ですので、輸送や移動手段として馬が貴重な存在だったことが理由と考えられます。





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(臼田神社)


さらに坂を下っていくと、道路わきに「臼田神社」があります(大田区南馬込3丁目31)。
臼田神社 臼田坂散策4  臼田神社2 臼田坂散策4
 

祠のような小さな神社で、「説明版」や「由緒書き」が置かれていないのでよく分かりませんが、この地域に昔から多く住んでいる「臼田家」との関りがあると思われます。

(参考記事)この界隈の有力一族と思われる「臼田家」については、「臼田坂の由来~臼田坂散策(2)」を参照ください。




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(萩原朔太郎の説明版)


ここから少し奥に入った民家の駐車場に、詩人・萩原朔太郎(はぎわら さくたろう)旧居跡の説明版が置かれています(大田区南馬込3-20-7)。
萩原朔太郎旧宅跡1 臼田坂散策4  萩原朔太郎旧宅跡2 臼田坂散策4


通常は民家の敷地内にこのような説明版は置かれていないのですが、この民家の方が協力的だったのだろうと思われます。

(注)前橋市にゆかりのある詩人の資料を展示している前橋文学館の萩原朔太郎年譜によれば、萩原朔太郎が東京府馬込村(現大田区)に住み始めたのは大正15年(1926年)11月からで、その後、牛込区市ヶ谷台町(現新宿区)、世田谷区代田に転居しました。

下の写真は、晩年に居を定めた世田谷区代田にある萩原朔太郎の説明版(世田谷区代田2-6-26)。
萩原朔太郎 世田谷代田 臼田坂散策4




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(大森山王地区:歴史ある高級邸宅地)


ここから、少し歩いていくと大森の山王(さんのう)にある、俳優・岸谷五朗とシンガーソングライター・奥居香夫妻の自宅があるので行ってみます。

環七を渡り、山王に入ります。大森山王地区は、最近ではあまり知られなくなった高級住宅街で、

かつては加納久宜(かのう ひさよし)子爵邸や清浦圭吾伯爵邸があった、東京近郊の別荘地として発展した由緒ある地域で、同じ大田区にある田園調布より歴史のある高級邸宅地です。

下の写真は、大正11年(1923年)、「日本帝國小銃射的場」跡に作られた「大森テニスクラブ」。流れ弾を防ぐために射撃場は窪地にあったので、テニス場も窪地にあります(大田区山王2-24-12)。
大森テニスクラブ1 臼田坂散策4  大森テニスクラブ2 臼田坂散策4


大森テニスクラブは創設100年近くの歴史ある、テニスクラブの草分け的存在です。

近くには「日本帝國小銃射的協會跡」碑があります(下の写真)。周辺の宅地開発に伴い射撃場は廃止され、テニスクラブに利用されることとなりました。
「日本帝国小銃射的協會跡」碑 臼田坂散策4




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(岸谷五朗・奥居香夫妻の自宅)


このような山王地区に、「岸谷五朗・奥居香夫妻の自宅」があります(下の写真)。
岸谷五朗の自宅1 臼田坂散策4  岸谷五朗の自宅2 臼田坂散策4


表札は「KISHITANI」と書かれています。
岸谷五朗の自宅 表札 臼田坂散策4


また、夫人は元プリンセスプリンセスの奥居香(現在は岸谷香)ですが、

勝手口には「奥居」と書かれた表札がありました。
岸谷五朗の自宅 奥井の表札 臼田坂散策4

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(※)芸能人・著名人関係の記事については、「芸能人・著名人関連のカテゴリ」がありますので、ご関心のある方はこちらを御覧ください。

次回は、「臼田坂散策シリーズ」の最終回として、川端康成、石坂洋二郎旧居跡、川端龍子の邸宅跡に建てられた「龍子記念館」などを訪れます。


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カツQ

Author:カツQ

リタイアして8年です。会社勤めの時にはなかなか作れなかった自由な時間を得て、主に東京散歩と株式投資で過ごしています(加えて、家事手伝いも)。

東京散歩は健康維持も兼ねながら、歴史や地形・古道・暗渠を通して見た街角散をしています。東京の奥深さを少しでも伝えたいと思っています。

投資家としては、ファンダメンタル分析がろくにできず、メンタルも弱いダメ投資家ですが、踏ん張って自分なりの投資(損切りしない株式投資)のやり方を探しています。

X(旧ツイッター)にも投稿しています。X(旧ツイッター)のリンク先は、https://twitter.com/QQkatsu525

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