「漫画の聖地で喫茶を楽しむ」と「トキワ荘マンガミュージアム」:ふるいち トキワ荘通り店/帝銀事件の現場跡
- 2021/03/31
- 07:51
今回は豊島区椎名町にある「トキワ荘マンガミュージアム」に隣接する「ふるいち トキワ荘通り店」の喫茶と
「トキワ荘マンガミュージアム」のご紹介です。
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(ふるいち トキワ荘通り店)
「ふるいち トキワ荘通り店」は令和2年(2020年)7月7日に開館した「トキワ荘マンガミュージアム」のすぐ近くにあるブックカフェです(豊島区南長崎3-9-21)。
入口は2つあり、下の写真左が「ふるいち トキワ荘通り店」のトキワ荘通りに面した入口、写真右が「トキワ荘マンガミュージアム」に面した入口です。
ここではトキワ荘に関連した書籍や雑貨の販売を行っています。隣接する「トキワ荘マンガミュージアム」では物品の販売コーナーがないので貴重な存在です。
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そして、喫茶のための椅子やカウンターが置かれています。
このカフェスペースには「EDEN」の名称が使われているのですが、
「EDEN」は戦後間もない時期に、椎名町界隈にあった音楽喫茶で、
当時としては珍しいエアコン設備があったため、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、水野英子などが原稿書きや打ち合わせに使い、多くの名作が生まれた伝説の喫茶店です。
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お店の方に聞いたところ、「ふるいち トキワ荘通り店」では、この「EDEN」の親族の方の許可を得て、「EDEN」の名称を使っているとのことでした。
テーブルには、ドリンク、デザート、軽食のメニューが置かれており、私はメニューを見ながらワッフル(税抜き、200円、メープルシロップ+50円)とコーヒー(300円)を注文しました。
運ばれてきた、ワッフルとコーヒーです。
ドリンク又は食事を注文すれば店内にある書籍を読むことができます。
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(トキワ荘マンガミュージアム)
椎名町は町ぐるみで、マンガによる町おこしを行っています。
西武池袋線・椎名町駅には、豊島区ゆかりの漫画家のポスターが張られ、
椎名町駅そばの「金剛院」には「まんが地蔵」が置かれています(豊島区長崎1-9-2)。
「まんが地蔵」の光背、錫杖はペンの形をしています。
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このように椎名町ではマンガを通して様々な町おこしが行われていますが、メインの町おこしは令和2年(2020年)7月7日に開館した「トキワ荘マンガミュージアム」です。
「トキワ荘」とは、昭和27年(1952年)に造られた木造2階建てのアパートで、手塚治虫をはじめ、寺田ヒロオ、藤子不二雄など昭和を代表するマンガ家が若手時代に暮らしていましたが、
その「トキワ荘」が忠実に再現されています(コロナ対策のため、見学は予約制になっています)。
2階の廊下、
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共同炊事場。
藤子不二雄のマンガには、奥の流し台を風呂の代わりに使う様子が描かれているとの解説がありました(^^
寺田ヒロオの部屋の再現、
外壁には、壁打ちのボール跡まで再現されていました。
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(帝銀事件のあった場所)
なお、椎名町駅付近には、『「品川用水跡」と「帝銀事件」~武蔵小山散策(3)』でご紹介した、帝銀事件のあった場所があります。
当時あった帝国銀行は、現在マンションとなっていますが(下の写真)、何の説明版もありません。
地元にとっては負のイメージのある事件でしたので説明版がないのでしょうが、終戦後の混乱期に起きた重要な史実として記憶にとどめておくべきものだと思います。
下の写真は、松本清張がGHQの謀略による冤罪事件として書いた「小説帝銀事件」。
(出典:「小説帝銀事件」角川文庫 松本清張著)
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