三島由紀夫、仲村トオル・鷲尾いさ子夫妻の自宅を探訪~臼田坂散策(3):美輪明宏の自宅/大田区立郷土資料館/尾崎士郎・宇野千代旧居跡
- 2021/03/18
- 07:23
前回の「臼田坂の由来~臼田坂散策(2)」では、
「馬込シクラメン園」や「臼田坂の由来」を見てきました。
今回は、「大田区郷土資料館」を訪れた後、三島由紀夫の邸宅、仲村トオル・鷲尾いさ子夫妻の自宅を探訪します。
(※)芸能人・著名人関係の記事については、「芸能人・著名人関連のカテゴリ」がありますので、ご関心のある方はこちらを御覧ください。
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(大田区立郷土資料館)
前回の記事で訪れた「馬込八幡神社」からさらに歩いていくと、「大田区立郷土資料館」があります(大田区南馬込5丁目11-13)。
「勝海舟は西郷隆盛と会見するために池上本門寺に赴いたのか?:松浦玲/子母沢寛」の記事を書いたときに、参考資料を教えてもらうなど大変お世話になった資料館です。
また、この郷土資料館3階には、「臼田坂散策(1):内川の源流」でご紹介したように、今回の散策地域のジオラマが置かれています。
この他にも、大田区を中心とした考古、歴史、民俗資料などの文化遺産を保管・展示しており、訪れる価値のある資料館です。
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(尾崎士郎・宇野千代旧居跡)
さらに坂を下っていき、右手の住宅街に入っていくと、馬込に住んだ文士である尾崎士郎、宇野千代の旧居跡説明版が並んで置かれています。
尾崎士郎は馬込文士村の中心人物であった人で、世話好きの尾崎士郎が「馬込はいい所だ」と誘ったことで多くの文士たちが集まるようになりました。
尾崎士郎の人柄を示すものとして、説明版には「文士村のガキ大将」と書かれていますが、
尾崎・宇野家では、おしゃべり、酒、麻雀など賑やかで笑いに満ちた生活が繰り広げられていたそうです。
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(三島由紀夫の邸宅)
このあたりに、日本文学界を代表する小説家・劇作家で、昭和45年(1970年)11月に自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺した三島由紀夫の邸宅があります。
今でも「三島由紀夫」の表札が掲げられています(旧住所表示も書かれていますが、現在の場所を特定することは困難ですので、そのまま開示しています)。
三島由紀夫の実名は「平岡 公威」(ひらおか きみたけ)ですが、ペンネームの「三島由紀夫」の表札となっています。
なお、「三島由紀夫」というペンネームは、雑誌の編集会議が伊豆の修善寺で開かれたとき、伊豆方面への乗換駅が「三島」だったことに由来するそうです。
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三島由紀夫が目黒区の緑ヶ丘から移転して来たのは昭和34年(1959年)で、昭和45年(1970年)に割腹自殺するまで、この大田区の馬込の地に住んでいました。
三島由紀夫の邸宅については、篠山紀信が撮影した写真集「三島由紀夫の家」が出版されています(下の写真)。
(出典:「三島由紀夫の家」撮影:篠山紀信 株式会社美術出版社)
この写真集には、三島由紀夫の邸宅の庭に置かれた「アポロ像」が掲載されていますが、
(出典:「三島由紀夫の家」撮影:篠山紀信 株式会社美術出版社)
この「アポロ像」の後ろの一部が柵越しに見えました。
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また、「彩色陶版画」が門の奥に見えましたが、
写真集にも、この「彩色陶版画」が掲載されています。
(出典:「三島由紀夫の家」撮影:篠山紀信 株式会社美術出版社)
下の写真は、写真集に掲載されている邸宅内の様子です。
(出典:「三島由紀夫の家」撮影:篠山紀信 株式会社美術出版社)
この写真集「三島由紀夫の家」を見ると、この邸宅内には三島由紀夫の美意識が隅々までいきわたっていることがよく分かります。
日本の精神文化を強調した三島由紀夫でしたが、日常生活は西洋の調度品・芸術に囲まれた生活を送っていたようで興味深いものがあります。
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(美輪明宏の自宅)
なお、三島由紀夫が生前に親交のあった美輪明宏の自宅は世田谷区にあります。
「MIWA」と書かれた表札もありました。
以前は、旗竿地(※)の奥にある黄色い壁の家のみだったのですが、
道路に面した土地を購入し、新たに建物を建てたようです。
(※)旗竿地:道路(公道)に接する出入口部分が細い通路上の敷地になっていて、その奥に家の敷地がある形状の土地のこと
【追記】世田谷区駒沢にある美輪明宏の自宅について詳しくは「美輪明宏など芸能人・著名人の自宅を探訪~八雲・東が丘・駒沢散策(最終回)」をご覧ください。
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(仲村トオル・鷲尾いさ子夫妻の自宅)
また、この馬込界隈には、仲村トオル・鷲尾いさ子夫妻の自宅があります(下の写真)。
表札は「NAKAMURA」となっていました。
なお、菊池桃子も馬込に住んでいたのですが、初婚の西川哲との離婚後に移転しました。
当時の菊池桃子夫妻は、『「スポーツ選手・芸能人行きつけの隠れ家的焼肉店」と「プチ長原散策」』でご紹介した、同じ大田区内にある「本牧亭」によく通っていたそうです。
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次回は、大森まで足を延ばし、岸谷五朗・奥居香夫妻の自宅を探訪します。
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