東急池上線・五反田駅はなぜ地上4階にあるのか?~五反田駅界隈散策(最終回)
- 2020/08/22
- 17:00
貴乃花、有田哲平の自宅がある池田山から高橋英樹、長嶋一茂の自宅の自宅がある島津山を散策しました。
今回は、五反田駅周辺を散策してみます。
★★★
★★★
(積水ハウスが騙された地面師物件)
「島津山」からJR五反田駅に戻り西口に行きます。
西口から少し歩き目黒川を超えると、右手に積水ハウスが地面師に騙し取られた物件「旅館 海喜館」跡があります。被害額は55億円と言われています。
今回、私が行ったときは、取り壊され整地されているときでした。
下の写真は取り壊される前の「旅館 海喜館」です。
当時は、暗くなると奥には薄明かりが灯り、人がいるようでした。
私はとても入って行く勇気はなかったのですが、ネットで調べると、「中に入って宿泊しようとしたが、断られた」と書いている強者がいました(^^
★★★
★★★
(東急池上線・五反田駅はなぜ地上4階にあるのか?)
東急池上線は車両がたった3両のかわいらしいローカル電車です。
この東急池上線・五反田駅ホームは地上4階にあり、JR山手線・埼京線や都営浅草線への乗り継ぎが非常に不便になっています。
東急電鉄はなぜこのような不便な地上4階にホームを作ったのでしょうか。
それは、東急電鉄前に遡る歴史的な理由があります。
★★★
★★★
東急電鉄の前身である池上電気鉄道は蒲田から五反田方面に路線を伸ばし、昭和3年(1928年)に五反田まで到着しました。
当時、五反田は東京市外の荏原郡で東京市内に入るため白金まで延伸する計画でした(白金猿町(※)の市電に接続するため)。
上述したように五反田駅周辺は低地で、白金に行くには、
「高橋英樹、長嶋一茂の自宅を探訪しながら五反田駅界隈散策(2)」で散策した、高台の島津山を経なければならないため、勾配差を少なくするために標高の高い場所に路線を通す(ホームを作る)必要があったのでした。
ところが、本ブログでもたびたび取り上げてきましたが、昭和7年(1932年)に東京市が東京35区に拡大し、市電が五反田まで来るようになったため、五反田から白金まで延伸する必要がなくなりました。
これが、東急・池上線が地上4階という高い位置にある理由になります。100年近い昔にまで遡る理由があったわけです。
(※)白金猿町は都営地下鉄・高輪台駅付近にあった旧町名
(参考記事)東京35区については、「田園調布を歩く(2)」を参照してください。
★★★
★★★
(五反田高架下の再開発)
東急・池上線の五反田駅から大崎広小路駅までのガード下は再開発され、お洒落なレストランや店舗が続いています。
これまでは、薄暗く人通りが少ない場所だったのですが、明るくお洒落なエリアになりました。
☆☆☆
これで、「貴乃花、有田哲平の自宅を探訪しながら五反田駅界隈散策(1)」から3回にわたって連載した、芸能人・著名人の自宅を探訪しながらの五反田駅界隈の散策シリーズを終了します。
★★★
★★★
┏○゙ブログランキングに参加しています。クリックしていただけると励みになります┏○゙

