「横浜の歴史を感じる喫茶店」と「幕末の横浜外国商館」:かをり/シルク通り/山下居留地遺跡
- 2020/07/13
- 06:38
※本ブログの記事内容は、新型コロナウィルスが蔓延する以前に訪れたときの様子を書いたものです。新型コロナウィルス感染が収束するまでは、原則として今まで撮った写真等のストックを使った記事を掲載します(その後撮影した写真も一部含む)。なお、新型コロナウィルスが発生した当初に書いた私の考えは「新型コロナウィルスで思うこと」で書いています。
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今回は、横浜の外国商館の遺構を探しながら散策をしているときにみつけたレトロな喫茶店「かをり」と、
幕末における横浜の外国商館について書いてみたいと思います。
横浜のレストラン・カフェとしては『【横浜元町】「食パンの元祖ウチキパン」と「横浜のフランス山を散策」』に続き第3弾となります。
(参考記事)「横浜山手散策シリーズ」
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(ホテル発祥の地)
横浜の山下町に「ホテル発祥の地」という案内板が置かれています。
文久元年(1861年)、徳川幕府は横浜に外国人居留地を造成しましたが、生糸取引を目的に欧米から多くの商人がこの地にやってきました。
そして、これら外国人向けのホテルがオランダ人によって建てられました。
ホテル内には、フランス人シェフのレストランやビリヤード室、ボーリング室もあったそうです。
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(かをり)
この「ホテル発祥の地」案内板の後ろに、「かをり」があります(横浜市中区山下町70。みなとみらい線「日本大通り駅」徒歩3分)。
蔦に覆われた趣のある、いかにも歴史を感じさせる建物です。
喫茶店の横では洋菓子やケーキを販売しており、ここのケーキを喫茶店内で食べることもできます。
入口横には多くの著名人のサインが書かれている色紙が掲げられていました。
喫茶店内はバーカウンターとソファーがいくつかある狭い店内です。
散策中のランチでしたので食事をとりたいと思いましたが、メニューには、軽食の「ハヤシセット」と「カレーセット」しかありません。
私は「かをり特性カレーセット」を注文しました。そういえば、先程の色紙にあった中村紘子もカレーのCM(ハウス食品のCM)に出演していたことがありました。
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最初に「サラダ」が運ばれてきました。
次にカレーとライスが運ばれてきました。中辛の家庭的な味わいのカレーでした。店の雰囲気にマッチしています。
お皿には「かをり」のマークがあります。
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コーヒーは穏やかなコクのあるコーヒーでした。
壁に「かをり」の屋号の由来が書かれた額がありました。
江戸時代の国学者「本居宣長」が読んだ、「「しきしまの やまと心を人問わば 朝日ににほう山桜花」の歌からヒントを得たものだそうで、
この歌のように、日本のシンボルは「かをり」であり、「かをり」を成長発展させたいという気持ちから屋号を「かをり」としたそうです。
歴史を思いながら散策をしているときにぴったりの喫茶店でした。
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(シルク通りと外国商館)
上述したとおり、幕末から明治にかけて、生糸取引のために欧米諸国から商人が来日し商館を構えました。
「かをり」の横には、「シルク通り」がありますが、
この「シルク通り」沿いには、外国商館の遺構が多く残されています。
また、「シルク通り」を過ぎ「本町通り」を渡った「神奈川芸術劇場」の横にも「山下居留地遺跡」が展示されています(横浜市中区山下町25)。
多くの展示品の中に、「桜」の刻印が押された赤レンガがありますが、これは小菅集治監(現在の小菅刑務所)で作られた赤レンガだそうです。
(参考記事)「横浜山手散策シリーズ」
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