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【日本橋】浅草寺の大提灯と小船町~~日本橋堀留町・小舟町界隈散策(2)

※本ブログの記事内容は、新型コロナウィルスが蔓延する以前に訪れたときの様子を書いたものです。新型コロナウィルス感染が収束するまでは、今まで撮った写真等のストックを使った記事を掲載します。
なお、新型コロナウィルスに関する私の考えは「新型コロナウィルスで思うこと」で書いています。



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日本橋にある22の「町」がそれぞれ豊かな個性を持っているため、テーマがあり過ぎブログ記事が書きにくいこと、

このため、小さなエリアごとに区切りながら記事を書くことにし、「日本橋堀留町・小舟町界隈」から書き始めることを述べました。

今回は、浅草寺の大提灯と小船町の関係などについて探っていきます。

散策エリアの地図については前回のものを再掲しますが、拡大した地図については前回の記事を御覧ください。
堀留町・小舟町のエリア 堀留町・小舟町散策2



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(宝くじの当選を祈願:椙森神社(すぎのもりじんじゃ))


前回歩いた「堀留児童公園」の近くには「椙森神社」(すぎのもりじんじゃ)があります(中央区日本橋堀留町一丁目10-2)。
椙森神社 堀留町・小舟町散策2


現在はビルの谷間の狭い境内しかありませんが、江戸時代には、「江戸の七森」とか「七稲荷」の一つと言われた由緒ある神社です。

江戸時代には広い境内で稽古相撲や宝くじの起源とされる「富くじ」興行が行われており、境内には「富塚」があります。
椙森神社 富塚 堀留町・小舟町散策2


このため、宝くじの当選を願って参拝に来る人たちが多いそうです。



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(出生稲荷神社:芝居町ゆかりの神社)


さらに、この近くには「出世稲荷神社」があります(中央区日本橋堀留町一丁目10-2)。
出世稲荷神社 堀留町・小舟町散策2


下の写真のように建物の奥にあるので分かりにくいのですが、
出世稲荷神社入り口1 堀留町・小舟町散策2  出世稲荷神社入り口2 堀留町・小舟町散策2


初代市川團十郎が日参し世に名を成すに至ったことから「出世稲荷」と言われれています。

これも芝居町として栄えた名残と言えるかと思いますが、それにしても侘しいところに安置されています。

また、この「出世稲荷神社」のそばには、鉄道ファンに人気のバー「キハ」があります。
キハ1 堀留町・小舟町散策2


私が行ったときはまだお店が開いていませんでしたので「整備点検中」の札がありました(^^
キハ2 堀留町・小舟町散策2



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(小舟町界隈の繁栄)


下の写真は、参謀本部陸軍部測量局によって作成された明治17年(1884年)の東京都心部の地図です。
堀留川界隈の賑わい 地図 堀留町・小舟町散策2
(出典:「明治大正凸凹地図」実業之日本社 内田宗治著 12ページ)


写真では分かりにくいかもしれませんが、煉瓦・土蔵・石などの耐火建築をピンク色、木造をグレーで表記しています。

銀座地区はピンク色で銀座煉瓦街を示していますが、同じようにピンク色が集中しているのが、私達が今歩いている2つの堀留川周辺と、大伝馬本町通り(旧日光街道)です。

これはこの界隈が江戸時代から大変賑わう界隈であったことを示しています。

大伝馬本町通り(旧日光街道)は、江戸の最初のメインストリートであり、それはそれは賑わった通りだったそうですが、

今では下の写真のような人通りの少ない通りとなっています。
本町通り 堀留町・小舟町散策2



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(浅草寺と小舟町)


さて、この界隈にある「小舟町」(こぶなちょう)についてです。

読者の皆さんは、浅草浅草寺の仁王門にある朱色の「大提灯」は「小舟町」と筆太に書かれていることをご存知でしょうか?
浅草寺大提灯 小舟町 堀留町・小舟町散策2


この小舟町と書かれたの浅草寺の大提灯は、江戸時代の初期、貞享(じょうきょう)年間に小舟町の海産問屋が奉納してから330年以上連綿と続いている小舟町の伝統です。

このことは、当時の小舟町がいかに賑わい財力の豊かな町であったかを示すものです。

また、神田明神の境内には小舟町の氏神である「小舟町八雲神社」が鎮座し(下の写真)、4年に1度「小舟町天王祭」が行われていますが、これも当時の小舟町の財力が豊かだったことを表すものです。
小舟町八雲神社 中央区観光協会 堀留町・小舟町散策2
(出典:中央区観光協会特派員ブログ)

下の写真は、「日本橋小舟町町会会館」内に掲げられている「小舟町天王祭」を描いた絵。
小舟町天王祭 堀留町・小舟町散策2


「日本橋小舟町町会会館」の担当の方には、資料の提供、写真撮影などで大変お世話になりました。



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(旧日光街道)


先ほどの「本伝馬本町通り」について補足したいと思います。
本伝馬町通り 堀留町・小舟町散策記事2


人形町通りからこの通りを進んでいくと、

亨保3年(1718年)創業の刷毛(はけ)の老舗専門店「江戸屋」があります。現在の店主は12代目だそうです。
江戸屋 堀留町・小舟町散策記事2


現在の建物は大正時代に建てられたもので国登録有形文化財に指定されています。
江戸屋 登録有形文化財 堀留町・小網町界隈2


この本伝馬町通りは旧日光街道でもあるのですが、

この「江戸屋」の少し先には「旧日光街道の道標」があります。
旧日光街道 道標 堀留町・小舟町散策記事2


この道標(現代の新しい道標ですが)は、街道始点の日本橋から旧日光街道を歩いて最初に出会う道標になります。

☆☆☆

次回も日本橋堀留町・小舟町界隈界隈を散策します。


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プロフィール

カツQ

Author:カツQ
リタイアして8年です。会社勤めの時にはなかなか作れなかった自由な時間を得て、主に東京散歩と株式投資で過ごしています(加えて、家事手伝いも)。
東京散歩は健康維持も兼ねながら、歴史や地形・古道・暗渠を通して見た街角散歩をしています。東京の奥深さを少しでも伝えたいと思っています。
投資家としては、ファンダメンタル分析がろくにできず、メンタルも弱いダメ投資家ですが、踏ん張って自分なりの投資(損切りしない株式投資)のやり方を探しています。

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