歌舞伎町の様々な側面を探索~新宿駅東口を散策(3)
- 2020/03/30
- 07:31
スタジオアルタから西武新宿線新宿駅を経て歌舞伎町まで散策しました。
今回は歌舞伎町の様々な側面を探索し、新宿ゴールデン街まで歩きます。
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(歌舞伎町①:現在の街の様子)
前回見た「花道通り」を歩いて歌舞伎町に入っていきます。
かつてコマ劇場があった頃、この界隈は昼でも足を踏み入れることが憚られる場所でした。
最近は、昼であれば家族連れでも行けるようになりましたが、
それでも、このような場所(歓楽街)が多くあり、
下の写真のような看板があちこちに立てられていて、今でも治安は良くないことを窺わせます。
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コマ劇場跡にできた東宝シネマで、原寸大のゴジラヘッドが見られます。
また、この東宝シネマ1階には、かつて一世を風靡したクリスピー・クリーム・ドーナツ店があります。
クリスピー・クリーム・ドーナツは平成18年(2006年)に日本に進出した直後は大変な人気でした。
しかし、その人気は急速に衰え日本からはすでに撤退し、なくなっていたと思っていましたが、このような場所で残っていたのでした(味を日本人に合うように変えているそうです)。
下の写真は、新宿駅南口の新宿サザンテラスにあったクリスピー・クリーム・ドーナツ1号店跡地。現在は中華料理店(香港の飲茶店)になっています。
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(歌舞伎町②:気の毒な歌舞伎町弁財天)
歌舞伎町内にある「歌舞伎町公園」には「歌舞伎町弁財天」が鎮座しています。
歌舞伎町には、前回書いた「蟹川」が流れていたことから推測されるように、かつてこの界隈は低湿地帯で、大きな池がありました。
下の写真は明治後期の歌舞伎町界隈の地図ですが、この界隈は大村子爵(旧肥前大村藩主)の屋敷地でした。
出典:(「今昔マップ on the web」)
中央に「淀」と書かれている文字がありますが、これは「池」を意味します。
この池は鴨猟などにも使われていたそうですが、淀橋浄水場建設の際の残土の処理のためにこの池は埋め立てられました。
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さて、弁財天はインドに起源を持つ水の女神で、池などの水辺のそばに祀られることが多い神様です。
「歌舞伎町弁財天」も歌舞伎町界隈に池など水が多くあった頃、水辺のそばに祀られていたものと推測されます。
「歌舞伎町タウンマ・ネージメント」というサイトには、「歌舞伎町は昔、大村の守りと云われ、広大な沼があって、沼の辺りに弁天様が祀られてありました」と書かれています。
しかし、今の歌舞伎町弁財天の境内は緑が少なく荒れた境内で、境内の周りは多くのゴミが置かれています。
境内には「ゴミの不法投棄禁止」の立て看板が置かれていましたが、境内にもゴミを捨てる人がいるようです。
「歌舞伎町弁財天」は歌舞伎町の守護神なのですから、もっと大事にして欲しいものです。
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(歌舞伎町③:天気の子ロケ地)
歌舞伎町には新海誠監督の長編アニメーション映画「天気の子」のロケ地になった場所がいくつかあるのですが、そのうちの一つをご紹介します。
家出した帆高が警察官から職務質問される「天下一品 歌舞伎町店」前です(右の写真の出典は『映画「天気の子」公式サイト』)。
参考記事:
映画「天気の子」で主人公の天野陽菜(あまのひな)がビルの屋上にある神社にお参りに行ったロケ地について書いた記事
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(四季の路)(新宿ゴールデン街)
次に、新宿区役所近くにある「四季の路」に行ってみます。
「四季の路」の入り口です。
「四季の路」は昭和45年(1970年)に廃止された都電の専用軌道敷を整備した遊歩道公園ですが、
下の写真のように緑豊かな小道になっています。
新宿西口にある「思い出横丁」と同じく戦後の闇市に起源を持つ「新宿ゴールデン街」への入り口があります。
下の写真は、戦後の闇市を起源に持つ新宿西口の「思い出横丁」(ションベン横丁)。この「思い出横丁」については新宿駅西口を散策する時に詳しく書く予定です。
新宿ゴールデン街の道の向こうには「花園神社」の一部が見えています。
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次回は新宿駅東口散策の最終回として、花園神社から伊勢丹まで歩いてみます。
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