歌舞伎町に流れていた清流の跡を辿る~新宿駅東口を散策(2)
- 2020/03/23
- 21:46
JR新宿駅・東口改札を出て、
ビアカフェ「ベルク」、ライオン広場、老舗店の中村屋などを見てきました。
今回は、スタジオアルタ、老舗洋食屋「アカシア」から歌舞伎町まで散策してみます。
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(スタジオアルタ)(アカシア)
新宿通りを渡って少し奥にはいると「スタジオアルタ」があります(新宿3丁目24-3)。
「笑っていいとも!」(正式名称は「「森田一義アワー笑っていいとも」」)などの公開生放送が行われていたスタジオで、当時は多くのファンが詰めかけていた場所でした。
また、この近くには昭和38年(1963年)創業の老舗洋食屋「アカシア」があります(新宿3丁目22-10)。
タモリ、ビートたけしなどの著名人が通っていた洋食屋だそうです。この「アカシア」については別記事(「【新宿西口】新宿の名物レストランと名物カフェ」)で詳しく書く予定です。
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(モア4番街)
また、この界隈には「モア4番街」があります。
日本で初めて道路を活用したオープンカフェが設置された場所です。
なお、モア4番街の角にある「まんが喫茶」は新海誠の長編アニメーション映画「天気の子」の主人公・帆高が上京後寝泊まりしていた「まんが喫茶」のモデルになった場所です。
下の写真は『映画「天気の子」』に出てくる「まんが喫茶」。
(出典:『映画「天気の子」公式サイト』)
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(新宿サブナード)
「モア4番街」の下は、「新宿サブナード」がありますので行ってみます。
伊勢丹が筆頭株主になっているショピングモールです。
ここには「三平ストア」がありますが、
庶民的なスーパーマーケットで、デパ地下やコンビニよりも安く買うことができます。
また、「福家書店」はタレントのサイン会などのイベントがよく開催される書店だそうです。
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(西武新宿線新宿駅)
この新宿サブナードは「西武新宿線の新宿駅」(下の写真)につながっていますので、地下から行ってみます。
「西武新宿線の新宿駅」は下の地図のようにJR新宿駅から約400メートル離れており、乗り換えのために8分ほど歩かなければなりません(下の写真は西武新宿駅近くにある案内地図の拡大写真を筆者が加工したもの)。
当初はJR新宿駅まで延伸する予定だったのですが、予定したホームのスペースが狭かったことや地下化の工費がかさむことから延伸計画は実現しなかったそうです。
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(蟹川の跡)
この西武新宿線の新宿駅付近には、かつて「蟹川」(かにかわ)という小川が流れ、歌舞伎町・早稲田を通って神田川にそそいでいました。
当時の流路を示したのが下の図です。
(出典:東京「暗渠」散歩。洋泉社。本田創著)。
下の写真は西武新宿駅横の道ですが、やや下っている通りが「蟹川」が流れていた場所です。
「蟹川」は暗渠化され「花道通り」となりました。
しかし、歌舞伎町を通る「花道通り」はクネクネと曲がり、川が流れていた流路を彷彿とさせます。
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いくらアスファルトで覆われても、かつての川の流れは痕跡として残されています。
私には、土地の記憶が「かつての流れを覚えておいてほしい」と私達に呼びかけているように思えてなりません。
「小銭を入れると吠えるライオン~新宿駅東口を散策(1)」でご紹介したライオン広場の西條八十の碑に、
「武蔵野なりしこの里の昔のすがた偲ばせて小硅の花のむれと咲くビルのネオンの赤き花」の詩がありましたが、
清らかな「蟹川」が流れていた頃は、「武蔵野なりしこの里の昔のすがた」があったのだろうと想像されます。
今、歌舞伎町を歩いている人たちは、かつてここに小川が流れていたことを思うのでしょうか?
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次回は歌舞伎町の様々な側面を探索しながら散策します。
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