小銭を入れると吠えるライオン~新宿駅東口を散策(1)
- 2020/03/19
- 06:35
前回の「新宿駅構内シリーズ」では、
「えっ、新宿駅に供養塔がある?~新宿駅構内散策(2)」の2つの記事で、
新宿駅構内を散策してきましたが、
今回は新宿駅を出て、新宿駅周辺の中心エリアである新宿駅東口を散策してみます。
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【追記】「新宿駅構内・周辺散策」シリーズは、本記事を含め10回にわたるシリーズになりますが、便宜のために、掲載するサブシリーズを以下にまとめました。
2回にわたって、山手線の一番高い地点や駅のホームにある謎の供養塔などを探索します。
4回にわたって、歌舞伎町など新宿駅の東口地域を散策します。
2回にわたって、バスタ新宿、新宿サザンテラスなどを散策します。
2回にわたって、西口広場や思い出横丁を散策します。
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(ビアカフェ:ベルク)
JR東口改札を出ると、新宿駅の駅ビルであるルミネエストに入りますが、
このルミネエストの地下には、独特の異彩を放つビアカフェ「ベルク」があります。
平成18年(2006年)、ルミネから立ち退きを要求されましたが、
立ち退き要求に抗議する署名活動を行い、半年間で1万人を超える署名を集め、現在も営業が継続されています。
このような熱烈なファンがいるカフェです。
このベルクについては別記事(「【新宿西口】新宿の名物レストランと名物カフェ:アカシア/ベルク」)で詳しく書く予定です。
(ライオン広場)
東口の地上に出ると「ライオン広場」があります(下の写真は「ライオン広場に設置された地図に筆者が加工したもの」。
広場の名前の由来となった「ライオン像」が置かれています。
ライオンの口は小銭を入れる口になっています。
「ライオンの口に紙幣や硬貨を投入すると、吠えます」との説明書きがありましたので、
実際に硬貨を入れたところ確かに吠えました(^^
このお金は「災害・子供育成・難病支援募金」となるそうです。
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また、この広場には、「馬水槽」が置かれています。
明治時代に作られた水槽で、上部が馬用、下部が犬猫用の水飲み場で、裏面は見えませんが人間の水飲み場になっています。
さらに、「青い山脈」、「蘇州夜曲」など数々の名曲を作詞した西條八十の碑もあります。
碑には「武蔵野なりしこの里の昔のすがた偲ばせて小硅の花のむれと咲くビルのネオンの赤き花」と西條八十の詩が刻まれています。
西條八十は新宿区払方町(はらいかたまち)の出身、78年の生涯のうち約50年間を新宿区内で過ごし、
「西條八十旧居跡」(新宿区北新宿1-23)は新宿区の登録文化財に指定されています。
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(新宿通り)
「ライオン広場」が面する新宿通り(青梅街道)は新宿のメインストリートで、
伊勢丹、紀伊国屋、中村屋、タカノなどの老舗店があります。
この新宿通りに、「新宿ストリートシーツ」という車道に突き出した仮設歩道が置かれていて(現在は撤去)、
多くの人たちがここでくつろいでいました。
これは、昨年(令和元年(2019年))に行われた、道路空間を使った社会実験で、昨年の11月末までの約2ヶ月間設置されていたものです。
このような試みが定着すれば、より魅力的な街作りに資することになると思います。
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(中村屋)
新宿通りにある老舗店の一つ「中村屋」に行ってみます。
中村屋は、純インド式カリー発祥の店、
クリームパン、月餅を生み出した店として知られています。
中村屋の創始者は面倒見のよい人だったらしく、インド独立の志士ラス・ビハリ・ボースを匿ったことをきっかけに、本格的なインド式カリー(中村屋では「カレー」でなく、「カリー」と言っています)の調理を学びました。
朝ドラの「なつぞら」に出てきた「川村屋」は中村屋をモデルにしているそうです。
「なつぞら」でも「カリー」の発音にこだわっていましたね。
なお、カレーパンは江東区森下にあるパン屋「カトレア」が発祥とされています。
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次回も、新宿駅東口界隈を散策してみます。
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