シロガネーゼの別の顔(2)~「在日米軍施設」と「現役の井戸」と「港区白金の下町の洋食屋さん」:狸橋/山王ホテル
- 2020/03/17
- 06:22
昭和の雰囲気が残る「北里通り商店街」と洋食屋「ハチロー」を見てきましたが、
今回は、「在日米軍施設」と「現役の井戸」という港区にある異質な側面を見ていきます
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(狸橋)
「ハチロー」から徒歩7分程の場所に、在日米軍施設の「ニュー山王ホテル」(THE NEW SANNO)があるので、そこに向かいます。
途中には、古川に架かる「狸橋」(たぬきばし)があります。
港区内の南麻布と白金の境になる橋です(港区南麻布4丁目13番先から港区白金5丁目至る古川に架かる橋)。
「狸橋」は、近くにたぬき蕎麦屋があったことに因んで名付けられたそうです。
橋のそばにある碑には以下の説明文がありました。
「むかし、橋の南西にそば屋があって子どもを背負い手拭をかぶったおかみさんにそばを売ると、そのお金が、翌朝は木の葉になったといいます。麻布七ふしぎの一つで、狸そばと呼んだのが、地名から橋の名になりました。ほかに、江戸城中で討たれた狸の塚があったからともいっています。」
このたぬき蕎麦屋は明治になるまで存在し、福沢諭吉が好んで通った蕎麦屋で、この地帯の土地を買収し、慶應義塾幼稚舎(下の写真)がこの地に移転するきっかけとなりました。
また、説明文にはこの狸橋が「麻布七不思議」の一つであると書かれていますが、
「麻布十番で歴史に思いを馳せる:カルロス・ゴーン居住のマンション/麻布一本松/西町インターナショナルスクール」でご紹介した「がま池」も麻布七不思議の一つです。
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(ニュー山王ホテル:在日米軍施設)
この「狸橋」を渡って、明治通りに向かいます。
明治通りの向かい側に、一見すると高級ホテルのような建物があり、
名前も「ニュー山王ホテル」と紛らわしいのですが、実は、れっきとした在日米軍施設です(港区南麻布4丁目12-20)。
この施設は、米軍関係者の宿泊・社交施設で、日本人はもとよりアメリカ人であっても米軍関係者以外は立ち入ることはできません。
東京23区内には在日米軍基地が2つあり、その2つとも港区内にあります。
港区六本木にある在日米軍基地(星条旗新聞社)のように、フェンスで厳重に囲われているわけではないので見過ごされますが、この「ニュー山王ホテル」も立派な在日米軍施設です。
下の写真は、『「軍都」六本木を探索(散策):在日米軍ヘリポート/赤坂プレスセンター/星条旗新聞社』でご紹介した、六本木にある在日米軍基地のヘリポートとフェンスで囲われた建物です。
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(現役の井戸:水田地帯であった頃の痕跡)
前回ご紹介した洋食屋「ハチロー」のある付近は、かつて低湿地帯で水田地帯でした。
今でも、水田地帯であった頃の農業用水路跡を見ることができます(下の写真)。
苔むした通路で、現在でも下に水が豊富にあることを伺わせます。
また、現役で使われている井戸もあり、この付近がかつては低湿地帯で、アスファルトに覆われた今でも地下には水が豊富にあることを示しています。
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