山手線で最も標高の高い地点を探索~新宿駅構内を散策(1)
- 2020/02/22
- 00:50
今回は、新宿駅構内とその周辺を散策してみます。
新宿駅構内とその周辺だけで大きな街に匹敵するほどの多くの見どころがあるエリアです。
まず、新宿駅構内から散策を始めてみます。駅の構内の散策というちょっと珍しい東京散策になります。
※新型コロナウイルス肺炎の市中感染が拡大し、気軽に新宿駅構内を散策できる状況ではありませんが、今は読むだけにして、市中感染が終息したときの参考にしていただければ幸いです。
★★★
★★★
【追記】「新宿駅構内・周辺散策」シリーズは、本記事を含め10回にわたるシリーズになりますが、便宜のために、今後掲載するサブシリーズを以下にまとめました。
2回にわたって、山手線の一番高い地点や駅のホームにある謎の供養塔などを探索します。
4回にわたって、歌舞伎町など新宿駅の東口地域を散策します。
2回にわたって、バスタ新宿、新宿サザンテラスなどを散策します。
2回にわたって、西口広場や思い出横丁を散策します。
★★★
★★★
(新宿駅概観)
Wikipediaによれば、新宿駅の乗降客数は世界一多く、ギネス世界記録にも認定されているそうです。
世界一の乗降客数に見合うように、駅も巨大で複雑になっています。
下の写真は、新宿駅に掲げられている新宿駅の地図ですが、10もの改札口があります(「中央西口」は出口専用の改札口)。
「西口」には、「西口」・「中央西口(出口専用)」・「中央西口(京王口)」の3つの「西口」があり、待ち合わせで単に「西口」としていても、お互いに間違った場所で待っているということにもなりかねません。
さらに、JR東日本だけでなく、京王電鉄・小田急電鉄・東京メトロ・都営地下鉄の5社局が乗り入れるターミナル駅にもなっているため、迷路のように入り組んでいます。
なお、上の写真で示したように、新宿駅の中央には甲州街道が通っていますが、地下で南北の新宿駅はつながっています。
また、甲州街道のこの部分は新宿区・渋谷区の区境ですので、北側の新宿駅は新宿区、南側の新宿駅は渋谷区に属しています。
★★★
★★★
(15-16番線ホーム)
新宿駅は東から1番線となっていて、16番線まであります。
一番西側の「15-16番線ホーム」に行くと、
西側には小田急線のホームが見えます。
小田急線のさらに西側には京王線が走っています。
★★★
★★★
(山手線で最も標高の高い地点を探訪)
「東京の街の秘密50」(実業之日本社。内田宗治著)によれば、
山手線で最も標高の高い駅は代々木駅で標高38.7メートルであり、品川駅の標高が約2.9メートルなので、品川駅から代々木駅まで約36メートル上がってくるそうです。
また、代々木駅は高架上にありますが、地盤面で最高所の駅は新宿駅で37.1メートルの由です。
さて、新宿駅を池袋方向に出た山手線はすぐに中央線をまたぎますが、その部分が山手線の最高地点で標高41.1メートルとなっています。
この最高地点を「13-14番線ホーム」から見ることができます。
下の写真は、この最高地点を「13-14番線ホーム」池袋寄りの端から撮影したものです。
下の写真は、山手線に乗りながら、この最高地点で撮影した写真です。
「東京の街の秘密50」にある概念図を参考までに掲載します(132~133ページ)。
(出典:「東京の街の秘密50」(実業之日本社。内田宗治著))
★★★
★★★
(「東京は山岳地帯」と考えたほうがしっくりする)
下の写真左は、地下鉄・新宿3丁目駅出口にある「海抜34.9m」の表示。写真右は、北品川にある「海抜3.1m」の表示です。
このように、同じ東京でも高低差が非常に大きいことがわかります。
「港区白金・広尾・プラチナ通りを歩く(1)」で、東京の山の手地域は「山岳地帯」であると書いたことがありますが、
「東京の街の秘密50」著者の内田宗治氏は山手線を「ミニ山岳鉄道」と言っており、同じ趣旨のことを書いています。
関東平野という呼称から、東京は平坦だというイメージがあるのですが、東京の下町を除いた山の手地域は坂が多く、散策をしていて「山岳地帯」と捉えた方がしっくりすると考えています。
☆☆☆
次回も、新宿駅構内をさらに探索してみます。
★★★
★★★
┏○゙ブログランキングに参加しています。クリックしていただけると励みになります┏○

