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柴又を歩く(2):柴又帝釈天・参道・彫刻

柴又を歩く(1):柴又駅・寅さん像の続きです。

今回も引き続き、柴又の余り知られていない側面を見ていきます

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(柴又帝釈天参道はなぜカーブしている)

「芝叉駅」を出て、寅さん像・さくら像を通り過ぎると、柴又帝釈天の参道に入ります。
参道入口右には山田洋次監督の碑があります。

この参道脇には多くの下町情緒あふれる店が立ち並ぶ楽しい場所ですが、真っ直ぐな道ではありません。(写真では分かりづらくて申し訳ありませんが、真っ直ぐでなくカーブしています)
帝釈天参道


明治神宮に通じる参道である「表参道」のように、通常、参道は真っ直ぐな道なのですが、ここの参道はカーブしています。なぜなのでしょうか。

柴又帝釈天の場合は最初に参道があったのではなく、柴又帝釈天の参拝の日である庚申の日に、既にあった農道沿いに、近隣の農民が農産品を並べて参拝客に供し、その道が自然発生的に参道になったからだそうです。

ここの参道は農道の名残なのです。

このため、柴又帝釈天参道脇の商店では今でも、農民の商品であるお米を使った「草だんご」、「せんべい」や江戸川で捕れる小魚を使った佃煮が多いのだそうです


(柴又帝釈天)

柴又帝釈天は日蓮宗の寺院で、正式には「経栄山 題経寺(きょうえいざん だいきょうじ)」といいます。

60日に一度巡ってくる「庚申の日」が縁日となって、多くの参拝客で賑わいました。

なぜ「庚申の日」が縁日になったのかですが、Wikipediaによれば次のような逸話があるそうです。

この寺には宗祖日蓮が自ら刻んだという伝承のある帝釈天の板本尊があったが、長年所在不明になっていた。それが、日敬の時代に、本堂の修理を行ったところ、棟木の上から発見されたという。この板本尊は片面に「南無妙法蓮華経」の題目と法華経薬王品の要文、片面には右手に剣を持った帝釈天像を表したもので、これが発見されたのが安永8年(1779年)の庚申の日であったことから、60日に一度の庚申の日が縁日となった。
(Wikipediaより。太字は筆者)


この柴又帝釈天は「彫刻の寺」としても有名です。幸いにも戦災を免れたため、多くの素晴らしい彫刻を見ることができます。

その中で、一つだけご紹介しましょう。左側は龍ですが、右側の牙があり像のような長い鼻を持つ動物は何でしょうか。
帝釈天 彫刻


これは、想像上の動物「獏(バク)」です。獏は人の夢を食べる動物として知られていますが、鉄や銅も大好物だそうです。

鉄や銅は武器として使われますので、そのような鉄や銅を食べる獏は平和の使者とも考えられているようです。

他にも、柴又帝釈天には、「邃渓園(すいけいえん)」、「彫刻ギャラリー」などがあり、見どころ満載です。(続きます)

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プロフィール

カツQ

Author:カツQ
リタイアして8年です。会社勤めの時にはなかなか作れなかった自由な時間を得て、主に東京散歩と株式投資で過ごしています(加えて、家事手伝いも)。
東京散歩は健康維持も兼ねながら、歴史や地形・古道・暗渠を通して見た街角散歩をしています。東京の奥深さを少しでも伝えたいと思っています。
投資家としては、ファンダメンタル分析がろくにできず、メンタルも弱いダメ投資家ですが、踏ん張って自分なりの投資(損切りしない株式投資)のやり方を探しています。

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