住所がない銀座?~銀座散策~神社・神社路地裏巡り(最終回):八官神社/静岡新聞社ビル/銀座ナイン
- 2019/12/26
- 09:08
花街の面影やその継承としての銀座高級クラブ界隈を歩きました。
今回は、「銀座散策~神社・路地裏巡り」シリーズの最終回として、住所がない銀座として知られる「銀座ナイン」まで歩いていきます。
★★★
★★★
(八官神社)
「銀座高級クラブ界隈を歩く~銀座散策~神社・裏路地巡り~(9)」で歩いた並木通りを渡った先の道を右に曲がります。
分かりにくいいので、地図に落としてみます(中央区作成の地図に筆者が補足したもの)。地図に表記されている高級クラブの「CLUB Nanae」、「ガード」については前回の記事をお読みください。
ここに、旧八官町の氏神である「八官神社」が鎮座しています。
★★★
★★★
「八官神社」は、「銀座散策~神社・裏路地巡り(2)」で書いたように、町人地にあった神社と考えらます。(下の写真は江戸東京博物館に展示されている江戸時代の裏長屋の稲荷神社)
(出典:江戸東京博物館。写真撮影は許可されています)
元々は「穀豊稲荷」と称していましたが、関東大震災後の区画整理で町名がなくなることを惜しんだ町民が「八官神社」と改称して町名を残したそうです。
★★★
★★★
銀座には企業が祀っている神社が他にもありますが、特別な時期を除いては非公開ですので、とりあえず、この「八官神社」で銀座の神社巡りは終了しますが、
この界隈にはまだ興味深い場所がありますので、この付近を散策してみます。
(銀座の異形なビル:静岡新聞社ビル)
この「八官神社」から外堀通りに行き、新橋方向に進むと、
下の写真のような異形なビルが見えてきます。
「静岡新聞社ビル」で丹下健三の設計によるものです。
同じく丹下健三が設計した「旧電通ビル」は解体されそうになっていますが(「平成通りを歩く(1)」を参照」)、
この「静岡新聞社ビル」は今でも健在です。
★★★
★★★
なお、銀座にある異形なビルとしては、
『「銀座で唯一の踏切」を探して築地界隈を散策』でご紹介した「中銀ビル」(下の写真)や、
『「銀座の野菜工場で収穫されたレタスを使ったハンバーガー」と「銀座発祥の地」』でご紹介した「超薄いビル」があります。
(銀座ナイン)
この「静岡新聞社ビル」前には首都高速道路が走っていますが、
この首都高速道路下には「銀座ナイン」というショッピングセンターがあります。
「銀座ナイン」とは銀座の「9丁目」という意味をこめて作られた名称です。
★★★
★★★
「銀座散策~神社・裏路地巡り(1)」で書いたように、銀座は1丁目から8丁目までで、正式には「9丁目」はありません。
「銀座インズ」、「銀座ファイブ」もそうですが、外堀や汐留川を埋め立てて作られた首都高速道路の下の商店街には住所が今でもありません。
昔は川でしたので当然住所はなく、埋め立てた後も住所は確定せず現在に至っています。
地図で調べると、「銀座ナイン」は「中央区銀座8丁目10−10番地先」となっており、「銀座8丁目10−10番地」の「先」にある場所として扱われています。
☆☆☆
中央区銀座と港区新橋の間にある区境不定地の「銀座ナイン」に来たところで、「銀座散策~神社・裏路地巡り(1)」から10回に渡って掲載した「銀座散策~神社・路地裏巡り」シリーズを終了します。
★★★
★★★
┏○゙ブログランキングに参加しています。クリックしていただけると励みになります┏○

