短期的視点と長期的視点から日韓関係を考える
- 2019/12/05
- 08:06
「明治政府と文在寅韓国政府」について書きましたが、
今回は、昨今の日韓関係と長期的な日韓関係について私見を述べてみたいと思います。
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下の写真は、「麻布台から麻布十番散策(最終回):仙台坂/善福寺」でご紹介した、港区南麻布にある在日韓国大使館。
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(短期的な視点から考える:文在寅政権について)
「銀座の高級クラブ界隈を歩く~銀座散策~神社・裏路地巡り~(9):CLUB Nanae/出世街道」で書いた鹿鳴館は、江戸幕府が欧米諸国と締結した不平等条約の改正することを目的に明治政府によって作られたものですが、
欧米人から「西洋舞踏会の猿真似」と嘲笑されながらも、当時の日本人が必死になって不平等条約の改正に取り組んでいた姿が目に浮かびます。
江戸幕府という明治政府と全く異なる政府が締結した条約(国際約束)は、明治政府になっても有効であるという国際法の常識を前提とした外交を日本は行っていました。
このことを思うと、昨今の韓国政府及び裁判所が、昭和40年(1965年)に締結された国際約束である「日韓請求権協定」を一方的に破棄するかのような行為をとっていることには驚きを禁じえませんし、
このようなことでは、今後韓国とは安心して国際約束を結べなくなり、韓国にとっても決して良いことであるとは思えません。
韓国には韓国の理屈があるようですが、自分の主張に理があると考えるならば(国家の主権と主権がぶつかり合ってにっちもさっちもいかない場合は)、
第三国の調停に委ねるか国際司法裁判所の判断に委ねるしか解決方法はありません。
しかし、韓国(文在寅政権)は日本が提案した第三国による仲裁委員会の設置を拒否しましたし、
今後、日本が国際司法裁判所に提訴しても、韓国は被告国として同意しないと思われます(国際裁判は被告国の同意がなければ行われないという原則があります)。
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(長期的視点から考える韓国との付き合い方)
(1)韓国は中国に近づいていく
長い歴史的な視点で見れば、韓国(及び北朝鮮)は強大な中国と大陸で接し、古代から近世に至るまで、中国の属国扱いまたは中国に支配されていました。
このような視点で考えれば、韓国が中国ではなく日本及び米国側にいる最近の外交関係が例外的な状況であり、
今後、韓国は(革新左派であれ保守右派であれ)どのような政権であっても台頭する中国にすり寄って行く・・・と私は考えています。
文在寅(ムン・ジェイン)韓国政権がGSOMIAを破棄しようとしたのは、反日だけでなく中国へのおもねりの要素もあったと思います。
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(2)外交は「勝ち負け」ではない
GSOMIAの破棄・継続問題では、文在寅政権の自らの首を絞めるような稚拙な外交により、(勝ち負けで言えば)日本の圧勝だったと言っていいと思います。
しかし、外交は「白か黒か」という勝ち負けよりも、「勝ち負けをはっきりさせない」ことが大事で、
長期的な視点からは、このような観点から日韓関係を考えることも大事だと思います。
日本政府高官が「ほとんどパーフェクトゲームだ」と言ったと報道されていますが、このような発言は短期的視点では気分はスッキリするかもしれませんが、長期的視点からはかえって事態を悪化させるだけだと思います。
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したがって、長期的には、以下の2点を意識して韓国と付き合っていくことが重要だと思います。
●韓国は台頭する中国にすり寄っていく、
●外交は「勝ち負け」ではなく、「勝ち負けをはっきりさせない」ことが大事
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