すかいらーく(3197)をチャートで分析する(2):3倍株主優待と今後の対応
- 2018/05/07
- 22:48
前回のすかいらーく(3197)をチャートで分析する(1)のまとめです。
【前回のまとめ】
① すかいらーくは高度成長期に事業が拡大したが、バブル崩壊後経営が悪化し、2006年に上場廃止した。
② その後、アメリカ資本のベインキャピタル傘下に入り経営再建を果たす。
③ 筆頭株主のベインキャピタルが保有株を売却するのにあわせ、株主優待の大幅な拡大を図った。
④ この大幅な株主優待が経営を圧迫していると考えられ、優待改悪→株価下落の可能性がある。
さて、この続きです。
☆☆☆
☆☆☆
【株主優待について(一般論)】
株主優待は日本独特の制度だそうで、2016年のデータですが優待を導入する会社は全上場企業の3社に1社を超えています。
この株主優待、正統派の投資家の方々からは極めて評判が悪く、「正常な相場システムを破壊する」、「投資環境を良くするためには株主優待は廃止すべきだ」など散々の言われようです。
私としては、正統派の投資家の方々の主張も分からいではないのですが、そこまで目くじら立てることもないのではないか・・・という考えです。
優待は企業の副次的な価値ぐらいに考えて、むしろ優待人気を逆手に取り、優待権利獲得後に株価の下がったところで買って、権利前に株価が騰がったところで売るぐらいに利用しても良いのではないかと思います。
優待の権利確定前になると証券会社や金融雑誌で優待銘柄特集を組んで、優待好きの投資家を煽りますが、これに乗せられるのが最悪のパターンですね。
かく言う私も優待は好きです。優待が自宅に届くと嬉しいですし、保有期間中(特に含み損で売れない時は)楽しみながら暮らせますしね。
リーマン・ショック時には、多くの投資家が意気消沈し、株サイトが閉鎖ないし休止している時、株主優待サイトだけが元気だったと聞いたことがあります。
私のように含み損を抱えて長期間保有する覚悟のある者にとっては、ありがたい制度です。
【チャートから見たすかいらーく】
すかいらーくをチャートを使って分析したいと思います。
(ド素人丸出しのチャートで正確さに欠け申し訳ありませんが、概略を理解していただければ幸いです)
(すかいらーく 概略チャート)

昨年2017年2月9日の優待拡大で株価が上昇し16万円を超え、16万円を下値抵抗線にして株価が推移していました。
この下値抵抗線がどれだけ強いか見ていましたが、年末年始頃に下値抵抗線を割って下方にブレイクしました。1年間弱の抵抗線でした。あまり強い抵抗線ではなかったですね。
そして今度は、この16万円が上値抵抗線になったわけですが、つい最近になってこの16万円を突破しました。
今後は、この16万円を挟んだ攻防になると思われます。
今月の10日にすかいらーくの決算発表があるようです。業績が予想より下回れば、株価は下落するでしょうが、この太っ腹の株主優待がバッファーとなり極端な下落はないと思います。
(JTも最近大きな下落がありましたが、高配当がバッファーとなり、一定程度の下落で落ち着くと思っています)
業績通りであれば、(外部の相場環境が大きく変わらない限り)6月が株主優待の権利確定月であることを考えると、株価の上昇が続くと考えられますが、権利確定が終わると株価は下落すると思います。
私としては、今後の株価の推移を見ながらホールドするか売却(一部売却も含め)するか判断していきたいと考えています。
仮に騰がり続けた場合、私のルールでは、買うときと同じく過去1~3年のチャートを見ながら、最高値付近で売却(全部又は一部)ですが、そこまではなかなか騰がらないと思うので、その間の価格帯でどうするか迷うところです。
【仮に優待改悪があるとしたら】
仮に優待改悪をしたら、過去3年のチャートを見ると12万1400円が最安値になっていますが、そこまであるいはそれ以上下落する可能性はあると考えています。
すかいらーくの経営陣もそこのところはよく分かっているでしょうから、簡単にはそのようなことはしないでしょうが・・・・
理想としては、この太っ腹な株主優待が維持されたまま、企業として成長していくことですが、どうでしょうか。
いずれにしても、すかいらーくの動向には注視していきたいと思っています。
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(関連記事)損切りしない株式投資(4)
【前回のまとめ】
① すかいらーくは高度成長期に事業が拡大したが、バブル崩壊後経営が悪化し、2006年に上場廃止した。
② その後、アメリカ資本のベインキャピタル傘下に入り経営再建を果たす。
③ 筆頭株主のベインキャピタルが保有株を売却するのにあわせ、株主優待の大幅な拡大を図った。
④ この大幅な株主優待が経営を圧迫していると考えられ、優待改悪→株価下落の可能性がある。
さて、この続きです。
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【株主優待について(一般論)】
株主優待は日本独特の制度だそうで、2016年のデータですが優待を導入する会社は全上場企業の3社に1社を超えています。
株主優待制度を導入する企業が増えている。6月末時点の導入企業は1296社と全上場企業の3社に1社を超え、導入社数は2013年から4年連続で過去最高を更新した。(中略)優待制度の導入が広がる背景には15年に導入されたコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)もある。株式の持ち合い解消が進み、企業にとって安定株主づくりが急務になっている。個人投資家側でも「優待があれば株価の騰落に左右されず株式を長期保有しやすい」(株主優待に詳しい棋士の桐谷広人氏)といった声がある。
(2016年7月28日付け日経新聞より)
この株主優待、正統派の投資家の方々からは極めて評判が悪く、「正常な相場システムを破壊する」、「投資環境を良くするためには株主優待は廃止すべきだ」など散々の言われようです。
私としては、正統派の投資家の方々の主張も分からいではないのですが、そこまで目くじら立てることもないのではないか・・・という考えです。
優待は企業の副次的な価値ぐらいに考えて、むしろ優待人気を逆手に取り、優待権利獲得後に株価の下がったところで買って、権利前に株価が騰がったところで売るぐらいに利用しても良いのではないかと思います。
優待の権利確定前になると証券会社や金融雑誌で優待銘柄特集を組んで、優待好きの投資家を煽りますが、これに乗せられるのが最悪のパターンですね。
かく言う私も優待は好きです。優待が自宅に届くと嬉しいですし、保有期間中(特に含み損で売れない時は)楽しみながら暮らせますしね。
リーマン・ショック時には、多くの投資家が意気消沈し、株サイトが閉鎖ないし休止している時、株主優待サイトだけが元気だったと聞いたことがあります。
私のように含み損を抱えて長期間保有する覚悟のある者にとっては、ありがたい制度です。
【チャートから見たすかいらーく】
すかいらーくをチャートを使って分析したいと思います。
(ド素人丸出しのチャートで正確さに欠け申し訳ありませんが、概略を理解していただければ幸いです)
(すかいらーく 概略チャート)

昨年2017年2月9日の優待拡大で株価が上昇し16万円を超え、16万円を下値抵抗線にして株価が推移していました。
この下値抵抗線がどれだけ強いか見ていましたが、年末年始頃に下値抵抗線を割って下方にブレイクしました。1年間弱の抵抗線でした。あまり強い抵抗線ではなかったですね。
そして今度は、この16万円が上値抵抗線になったわけですが、つい最近になってこの16万円を突破しました。
今後は、この16万円を挟んだ攻防になると思われます。
今月の10日にすかいらーくの決算発表があるようです。業績が予想より下回れば、株価は下落するでしょうが、この太っ腹の株主優待がバッファーとなり極端な下落はないと思います。
(JTも最近大きな下落がありましたが、高配当がバッファーとなり、一定程度の下落で落ち着くと思っています)
業績通りであれば、(外部の相場環境が大きく変わらない限り)6月が株主優待の権利確定月であることを考えると、株価の上昇が続くと考えられますが、権利確定が終わると株価は下落すると思います。
私としては、今後の株価の推移を見ながらホールドするか売却(一部売却も含め)するか判断していきたいと考えています。
仮に騰がり続けた場合、私のルールでは、買うときと同じく過去1~3年のチャートを見ながら、最高値付近で売却(全部又は一部)ですが、そこまではなかなか騰がらないと思うので、その間の価格帯でどうするか迷うところです。
【仮に優待改悪があるとしたら】
仮に優待改悪をしたら、過去3年のチャートを見ると12万1400円が最安値になっていますが、そこまであるいはそれ以上下落する可能性はあると考えています。
すかいらーくの経営陣もそこのところはよく分かっているでしょうから、簡単にはそのようなことはしないでしょうが・・・・
理想としては、この太っ腹な株主優待が維持されたまま、企業として成長していくことですが、どうでしょうか。
いずれにしても、すかいらーくの動向には注視していきたいと思っています。
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