銀座の中心地で神社・お寺を参拝~銀座散策~神社・裏路地巡り~(5):歌舞伎稲荷神社/「天気の子」のモデルとなった朝日稲荷神社/松屋龍光不動尊
- 2019/09/21
- 08:36
前回の「銀座の下町散策~神社・裏路地巡り(4)」では、銀座の下町的な地域を散策しましたが、
今回は、銀座の中心地である銀座4丁目に行きます。銀座の中心地に多くの神社やお寺があることに驚かされます。
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(歌舞伎稲荷神社)
ここまで来ると歌舞伎座はすぐ近くです。
歌舞伎座には「歌舞伎稲荷神社」が鎮座しています。
中央区湊にある鉄砲洲稲荷神社の分社で、今でも鉄砲洲稲荷神社の大祭時には神輿がここまでやってくるそうです。
以前は歌舞伎座の場内にあったため入場者しか参拝できませんでしたが、歌舞伎座の建て替え後は、外に鎮座するようになり一般の人たちも参拝できるようになりました。
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(朝日稲荷神社:「天気の子」のモデルとなった神社)
歌舞伎座から昭和通りを渡り、松屋通りに面している「朝日稲荷神社」に行きます(中央区銀座3丁目8−10)。
通りに面している神社は拝殿のみで、本殿は屋上に配置されている珍しい神社です。
拝殿での願い事は、拝殿前に設置されているマイクから、ビルに設置されている管を通って本殿に届くようになっているそうです。
屋上の本殿も参拝してみましょう。
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「大広朝日ビル」の横に、
エレベーターがあり、このエレベーターで8階まで上がります。
8階に行くと、外階段があり、
外階段を登ると「朝日稲荷神社」の本殿がありました。
ここには、下の写真のようなスピーカーが備えられているのですが、1階の拝殿での願い事をこのスピーカーから本殿に伝えているのかもしれません。
新海誠監督の最新作のアニメーション映画「天気の子」で、主人公の天野陽菜(あまのひな)がビルの屋上にある神社にお参りに行く印象的な場面がありますが(下の写真)
(出典:映画「天気の子」公式サイト)
映画ファンの間では、このモデルとなった神社が「朝日稲荷神社」とされています(ビル自体は代々木にある廃ビル「代々木会館」がモデルとなっています)。
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(松屋)(龍光不動尊)
さて、次は銀座の老舗デパート「松屋銀座」に行ってみましょう。
「松屋銀座」の地下入り口脇には「銀座地下共同溝」があります。
説明板によれば、この共同溝の中には、デパートや店舗に必要な電気・電話・ガス・水道・下水道などの管路が収められており、この共同溝の完成によって道路が再び掘り返されることがなくなったそうです。
この共同溝は分かりにくい場所にありますので、松屋の案内所で尋ねるといいと思います。
松屋の屋上には神社ではありませんが寺院がありますので屋上に行ってみます。
「龍光不動尊」が鎮座しています。
高野山龍光院より松屋に勧請し、昭和4年(1929年)に屋上に安置したそうです。
「龍光」(りゅうこう)は「流行」(りゅうこう)に通じるとのことで、ファッション界の人たちがよくお参りに来るようです。
寺院なのに神道のしめ縄と紙垂(しで)が置かれていますが、
日本古来の伝統である「神仏習合」がここでも見られます。
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神仏習合については、「日本人は宗教に無節操なのか?」という問題意識から、「多神教と一神教:日本人は宗教に無節操なのか?/異なる「神」の概念/針供養とアイボ)」をいう記事を書いたことがあります。
また、この屋上にはイスラム教徒用の「礼拝室」もありました。
同じようなイスラム教徒用の「礼拝室」は港区の東京ミッドタウンにもありました(「東京ミッドタウン散策」を参照)。
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次回も銀座の中心地にある神社を探訪してみます。
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