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日暮里・鶯谷の東側を散策(2):ねぎし三平堂/子規庵/鶯谷風俗街


日暮里に残された唯一の駄菓子問屋や石橋湛山・双葉山の墓がある善性寺を訪れました。

今回は、「ねぎし三平堂」や正岡子規が晩年を過ごした「子規庵」を訪れ、

閑静な住宅街に風俗街が連なる、「聖」と「俗」が混在する「特異な地域」である鶯谷近くまで歩いてみます。



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(羽二重団子本店)


道を挟んで善性寺の真向かいには、江戸時代からある老舗和菓子店・羽二重団子(はぶたえだんご)本店があります。
羽二重団子本店 日暮里の東記事


現在は工事中で中に入れませんでしたが、日暮里駅前店(下の写真)で羽二重団子を購入しました。
羽二重団子日暮里駅前店1 日暮里の東記事  羽二重団子日暮里駅前店 日暮里の東記事



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(荒川区と台東区の区境)


このあたりから、音無川の流域が荒川区と台東区の区境になっています(下の写真は日暮里駅構内にある地図に筆者が補足したもの)。
荒川区と台東区の区境 日暮里の東記事2 


(ねぎし三平堂)


この区境を進み台東区側に少しはいると、落語家の初代・林家三平の記念館である「ねぎし三平堂」があります(台東区根岸2-10-12)
ねぎし三平堂1 日暮里の東記事  ねぎし三平堂2 日暮里の東記事


毎月第3土曜日には「三平堂落語会」が開催される他、水曜・土曜・日曜が開館日になっており、林家三平ゆかりの品々を見ることができます。

水曜・土曜・日曜が開館日になっているのは、「ドー(土)スイ(水)ません」の洒落だそうです。



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(書道博物館)(子規庵)


さらに台東区側を進んでいくと、下の写真のように、和風の瀟洒な家の隣がラブホテルになっているようなエリアになってきます。
瀟洒な和風の家とラブホテル 日暮里の東記事 


冒頭書いたように、このあたりから「聖」と「俗」が混在する地域になってきます。

さらに進むと、「書道博物館 中村不折記念館」があります。
書道博物館 日暮里の東記事


ここは、明治・大正・昭和初期の画家であり書家であった中村不折(なかむら ふせつ)の旧宅が博物館になっています。

この「書道博物館」の向かいに「子規庵」があります。
子規庵 日暮里の東記事


この場所は、正岡子規が明治27年(1894年)から同35年(1902年)まで住んで亡くなったところです。東京都指定史跡に指定されています。

この「書道博物館」と「子規庵」のすぐ先は風俗街・ラブホテル街となっています。
子規庵と風俗街・ラブホテル街 日暮里の東記事


この界隈について、先程買った羽二重団子の栞には、次のような記述があります。

「江戸の昔より、日暮の里・梧竹の根岸の里といえば・・・(中略)・・・風光にも恵まれて人々は競ってこの地に別荘を設けました。くだって明治大正の頃まで、粋で風雅な住宅地として憧れの土地柄でありました」



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たしかに、この界隈は、中村不折の旧宅や子規庵、後で訪れる陸奥宗光邸などの邸宅があった閑静な住宅街だったそうです。

同じ台東区にある吉原(台東区千束4丁目)などに見られるような、旧遊郭・旧花街からの継続で現在も風俗街であるエリアは多くありますが、

このあたりのように風雅な邸宅があった静かな住宅街が、なぜ急激に風俗街になったのかは立派な研究課題になるのではないでしょうか。

その理由を大雑把に言えば、太平洋戦争中の空襲で住宅街が焼け野原になり、戦後、上野駅の近くにあったこの界隈に簡易宿泊所ができ、その簡易宿泊所街が風俗街になったようです。


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次回も引き続き、荒川区と台東区の区境を歩きながら見どころを散策します。

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プロフィール

カツQ

Author:カツQ
リタイアして8年です。会社勤めの時にはなかなか作れなかった自由な時間を得て、主に東京散歩と株式投資で過ごしています(加えて、家事手伝いも)。
東京散歩は健康維持も兼ねながら、歴史や地形・古道・暗渠を通して見た街角散歩をしています。東京の奥深さを少しでも伝えたいと思っています。
投資家としては、ファンダメンタル分析がろくにできず、メンタルも弱いダメ投資家ですが、踏ん張って自分なりの投資(損切りしない株式投資)のやり方を探しています。

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