多様な宗教施設がある内神田の西側を散策(2):聖書考古学資料館/カトリック神田教会/救世軍/チベット仏教普及会
- 2019/06/04
- 08:24
前回の「多様な宗教施設がある内神田の西側を散策(1)」では、儒教(湯島聖堂)、ロシア正教(ニコライ聖堂)、神道(太田姫稲荷神社)の各宗教施設を訪れました。
今回もさらに異なる宗派の宗教施設を見ていきたいと思います。
その前に、お腹が空いてきたので明治大学の学生食堂でお昼を食べてみましょう。
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(明治大学の学生食堂)
明大通りに明治大学の「リバティー・タワー」がありますが(下の写真)、この「リバティー・タワー」の17階に学生食堂があります。
なお、このこの通りは「明大通り」と呼ばれていますが、
正式には「文坂」(ふみざか)と言います。交差点脇に小さな石碑が置かれています。
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明大の学生食堂は、学生が利用する食堂らしく、「トリプルカレー」のような大盛りのメニューがありますが、
私は「ビーフストロガノフ」(税込みで500円)にしました。
食券機で食券を買います。
ここの学生食堂はこのような雰囲気ですが、
私は見晴らしのいい窓際の席にしました。
この学生食堂は日曜・祝日以外は営業しています。
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(聖書考古学資料館)
JR御茶ノ水駅そばにある「お茶の水クリスチャンセンター」(下の写真)の5階に、
「聖書考古学資料館」があります。
「お茶の水クリスチャンセンター」は「聖書は誤りない神のことばである」と信じる福音派の団体が入っている宗教法人で、
「聖書考古学資料館」の担当者によれば聖書の理解を深めることを目的に設立された資料館だそうです。
展示物には第三者からの提供品があるため撮影することはできませんでしたが、
(小さな部屋ですが)他では見れないような、古代オリエントなどの考古学的な史料が展示されていて見応えがありました。
当資料館発行のニュースレター(第29号)に掲載された室内の写真です。
(出典:聖書考古学資料館 ニュースレター第29号)
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(カトリック神田教会)
カトリック神田教会は、日本においてキリシタン禁教が解禁された早い段階で建てられた教会で、
国の登録有形文化財に登録されています。
教会内の撮影は禁止されていますので、外観だけの写真です。
なお、この「カトリック神田教会」のそばには、千代田区の「景観まちづくり重要物件」に指定されている「神田猿楽町詰所」があります。
(救世軍)
神保町交差点の岩波ホールの近くに救世軍本部があります。
救世軍はイギリスで設立されたくキリスト教(プロテスタント)の団体で、軍隊式の組織編成をとって活動しています。
「平成通りを歩く(2)」で、「救世軍渡来記念の碑」(下の写真)を見ましたね。
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(チベット仏教普及協会;チベット仏教)
秋葉原駅から万世橋を渡ったところにある神田須田町に「チベット仏教普及協会」があります。
チベット仏教を学び実修する拠点として設立された団体で、定期講習や集中講義が行われ、出版物の紹介などをしています。
なお、この「チベット仏教普及協会」の通りを隔てた正面には、「浅草橋→神田散策(2)」でご紹介したレトロな建物である「鷹岡株式会社東京支店」(景観まちづくり需要物件に指定)があります。
(仏教寺院がない)
以上、神田界隈にある宗教施設を見てきましたが、最も重要な宗教施設である仏教寺院がありません。
江戸幕府は江戸城の周辺に大名屋敷や旗本屋敷などを建設しましたが、
寺院は広い土地(墓地)を有することから、これら大名屋敷や旗本屋敷建設の土地供給のために外堀の外側に移転させらました。
内神田は外堀である神田川の内側に位置しているため、この界隈にあった仏教寺院は外堀(神田川)の外側に移転させられ、現在では仏教寺院はありません。
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これで「宗教施設」を切り口にした神田西側界隈散策を終了します。次回は別の視点から神田を散策してみます。
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