損切りしない株式投資(5):NISAの罠
- 2018/05/02
- 16:50
「損切りしない株式投資(5)」です。条件(4)の株価チャートに入ろうと思ったのですが、前回の「損切りしない株式投資(4)」で書ききれなかったNISAの問題について触れたいと思います。
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●NISAの罠:NISAの5年間の非課税枠が終了したらどうなるか
NISAの5年間の非課税枠期間終了後は、
① 特定口座や一般口座に移して通常通りの取引を行う、
又は、
② 新たなNISA口座へ移して最大10年間の非課税期間を受ける(ロールオーバーと言います)、
という、どちらかの選択肢を取ることになります。
これについては、様々なサイトでも取り上げられておりご存知の方もいらっしゃると思いますが、「非課税期間終了時に含み損が発生していた」場合、その含み損の株価が出発点になるという問題があります。
つまり、100万円で購入した株式が移管時点で90万円だった場合、90万円が出発点となります。
仮に、上の①の通常通りの取引をした場合、株価が95万円になったので、5万円の損切りをしたと自分は思っていても、90万円が出発点になっているので、5万円の利益が出たと税務当局は見なし、20.315%の税金がかかってしまいます。
全く利益が出ず、損切りしたにもかかわらず税金がかかってしまうことになります。
(このことを認識せずにNISAを利用している投資家もいるように見受けられますが、今後この問題が顕在化してくるかもしれません)
上の②のロールオーバーにすれば、この問題を回避できますが、10年後も含み損状態であれば、同じ問題が発生します(5年間の延長しかできませんので)。
「損切りしない株式投資(1)」で示した「損切りしない条件」の(4)に従えば、過去1~3年の間の最低値付近で買いますので、仮に含み損になっても5~10年間も保有していれば、どこかで含み益の状態になるとは考えていますが、確約できるものではありません。
このようにNISAは案外面倒な制度ですので、私は株価が明らかに低すぎる場合しかNISAを使わないようにしています。それでも失敗することが結構ありますが・・・
NISAは、(日本は他国と比べ圧倒的に現預金の比率が高いので)預金を投資に誘導するために2014年1月から導入された制度ですが、このような面倒な制度では利用する投資家も減っていくのではないかと危惧します。
次回は、条件(4)の株価チャートに進みます。
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(関連記事)損切り事例:松屋とトレジャーファクトリー
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●NISAの罠:NISAの5年間の非課税枠が終了したらどうなるか
NISAの5年間の非課税枠期間終了後は、
① 特定口座や一般口座に移して通常通りの取引を行う、
又は、
② 新たなNISA口座へ移して最大10年間の非課税期間を受ける(ロールオーバーと言います)、
という、どちらかの選択肢を取ることになります。
これについては、様々なサイトでも取り上げられておりご存知の方もいらっしゃると思いますが、「非課税期間終了時に含み損が発生していた」場合、その含み損の株価が出発点になるという問題があります。
つまり、100万円で購入した株式が移管時点で90万円だった場合、90万円が出発点となります。
仮に、上の①の通常通りの取引をした場合、株価が95万円になったので、5万円の損切りをしたと自分は思っていても、90万円が出発点になっているので、5万円の利益が出たと税務当局は見なし、20.315%の税金がかかってしまいます。
全く利益が出ず、損切りしたにもかかわらず税金がかかってしまうことになります。
(このことを認識せずにNISAを利用している投資家もいるように見受けられますが、今後この問題が顕在化してくるかもしれません)
上の②のロールオーバーにすれば、この問題を回避できますが、10年後も含み損状態であれば、同じ問題が発生します(5年間の延長しかできませんので)。
「損切りしない株式投資(1)」で示した「損切りしない条件」の(4)に従えば、過去1~3年の間の最低値付近で買いますので、仮に含み損になっても5~10年間も保有していれば、どこかで含み益の状態になるとは考えていますが、確約できるものではありません。
このようにNISAは案外面倒な制度ですので、私は株価が明らかに低すぎる場合しかNISAを使わないようにしています。それでも失敗することが結構ありますが・・・

NISAは、(日本は他国と比べ圧倒的に現預金の比率が高いので)預金を投資に誘導するために2014年1月から導入された制度ですが、このような面倒な制度では利用する投資家も減っていくのではないかと危惧します。
次回は、条件(4)の株価チャートに進みます。
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