「君が代」原曲を「横浜テニス発祥記念館」で聞く:「君が代発祥の地」で君が代を考察する(最終回)
- 2019/05/05
- 09:33
前回の『「君が代」初演の地はどこだったのか?』では、「君が代」初演の地について考察しました。
今回は、「君が代」発祥の地である「妙香寺」に隣接する山手公園にある「横浜テニス発祥記念館」(下の写真)に行って、
「君が代」の原曲を実際に聞いてみます。
また、この「横浜テニス発祥記念館」はテニスに関する興味深い展示や説明がありますので一見の価値があります(神奈川県横浜市中区山手町230)。
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(横浜テニス発祥記念館)
「横浜テニス発祥記念館」のある山手公園は3つの発祥の地となっています。
1つは、日本のテニス発祥の地であること。
2つ目は、日本ではじめての洋式庭園であること。
説明板には明治3年(1870年)6月に開園と書かれていますので、明治9年(1876年)10月に開園した上野公園より6年前のことになります。
3つ目は、日本で初めてヒマラヤ杉が植えられたことです。
これらに加え、フェントン作曲の君が代が初めてお披露目演奏されたことを加えると4つの発祥の地と言ってもいいかもしれません。
上で述べたように、この「横浜テニス発祥記念館」ではフェントン作曲の君が代の原曲を聞くことができます(下の写真)。
『「君が代発祥の地」で君が代を考察する(1)』でも書いたように、現在の「君が代」に似たメロディですが、キリスト教のミサ曲のような調べで、聞いていて不思議な感じがしました。
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また、東京中央区の京橋にある「警察博物館」(中央区京橋3-5-1)でも「君が代」の原曲を聞くことができます。
「警察博物館」は6階までありますが、5階の「時代とともに~警察の歩み」のフロアに聞く場所があります。
5階は展示物を提供した所有者との関係等から撮影禁止なので写真はお見せできませんが、ヘッドホーンで聞く設備があります。
「警察博物館」は警察の乗り物に乗ることもできますので、お子さんと一緒に行っても楽しいと思います。
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なお。この「警察博物館」のすぐ近くには、「戸越銀座散策(1)」でご紹介した「銀座煉瓦之碑」や橋としての京橋があった頃の「京橋の親柱」、
京橋の親柱を模した交番がありますので、ついでに見学するのもいいかと思います。
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さて、この「横浜テニス発祥記念館」にはテニスに関する興味深いものが多く展示されていますので見てみましょう。
お願いすれば「横浜テニス発祥記念館」の方が親切に説明してくださいます。
テニスの原型は500年前にフランスの王国貴族が室内で行っていたもので、
当初は下の写真のようなグローブを手にはめて打ち合っていたそうです。
ボールは石に布などをくるんだもので固く、バウンドしなかったものを使っていました。
この室内テニスがイギリスにおいてローンテニスになったのですが、ローンテニス発祥当時のテニス衣装を着た婦人です。当時のテニスは今のテニスと違って羽子板のように打ち合うものでしたのでこのような衣装でもできたようです。
また、ここのテニスコートには皇室の方々がお忍びで度々来られるそうで、そのときの写真が展示されていました。
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これで、「君が代」の視点から見た横浜山手シリーズを終了します。次回は湧水の視点から見た横浜山手の散策をしてみたいと思います(現在調査中ですので、次回の掲載時期は未定です)。
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