「榮太樓本舗日本橋本店で食事・あんみつ」と「プチ日本橋散策」
- 2019/04/19
- 11:04
日本橋には多くの老舗店がありますが、榮太樓本舗もそのような老舗店の一つで、文政元年(1818年)創業の和菓子屋です。
日本橋本店には喫茶室「雪月花」があり、和菓子やあんみつ・みつ豆などの甘味を提供していますが、
甘味だけでなく食事も提供していますので、今回はその食事と甘味を食べに行ってみます(中央区日本橋1-2-5 榮太楼ビル。東京メトロ・日本橋駅から徒歩1分。三越駅から徒歩3分)。
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(榮太樓本舗日本橋本店の食事とあんみつ)
お店の外観です。
お店に入ると、下の写真のような四角の石があります。多くの人はこの石を気にせずに通り過ぎると思いますが、この石には大きな意味がありますので、後でご説明します。
また、榮太樓本舗は下の写真のような「榮太樓飴」で昔から有名ですね。
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店内の様子です。
食事のメニューです。
私達は、そぼろ弁当(税込みで1026円)と赤飯付のおでん(税込みで1080円)を注文しました。
食事後のデザートのメニューです。
デザートはクリームあんみつ(税込みで918円)を注文しました。白蜜または黒蜜を選べるのですが、黒蜜にしました。
食事、あんみつとも老舗店らしくとても上品な味でした。とくにあんみつは美味しかったです(^^
なお、この日本橋本店は日曜・祝日は定休日になっていますのでご注意を。
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(榮太樓本舗の歴史)
さて、さきほどの入口にあった四角の石についてご説明します。
お店の方に伺ったところ、江戸時代に榮太樓本舗の工場にあった敷石だそうです。
私はレプリカだと思ったのですが、江戸時代の石をそのまま置いているとのことで驚きました。
お店には当時の工場の絵が掲げられていますが(下の写真は拡大したもの)、床に四角い石があることが分かります。
また、四角い石(工場にあった敷石)の外側に大きな四角の枠組がありますが、江戸時代にあった榮太樓本舗のお店でお客さんが入ることのできた範囲を表しているそうです。
当時のお店が小さな店であったことがよく分かります。
さらに、店先には屋台が置かれています。これは、創業当時には店舗がなかったため屋台で飴を売っていたことを表している由です(お店の方によれば、実際は大八車のような屋台だったろうとのことでした)。
下の写真は、地下鉄「三越前」駅の地下コンコース壁面に展示されている「熈代勝覧」(きだいしょうらん)の一部を拡大したものですが、イメージとしてはこのような感じで飴を売っていたのではないでしょうか。
(熈代勝覧については「平成通りを歩く(1)」で書きましたので、ご関心のある方はこちらの記事をお読みください)
いずれにしても、店が大きくなっても、創業当時のことを忘れずに仕事をしつづけることは立派なことだと思いました。
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(名水白木屋の井戸)
榮太樓本舗日本橋本店から中央通りを渡った「コレド日本橋」の裏手に、
「名水白木屋の井戸」の碑があります。
江戸中期、この地にあった呉服店白木屋(後の白木屋デパート→東急百貨店日本橋店)が庭に掘った井戸跡です。
「地形と歴史で推理してみる(1)」で書いたように、このあたりは当時海であった日比谷入江を埋め立てた場所ですので、井戸を掘っても海水の混じった水しか出なかったのですが、
この「白木屋の井戸」は海水の混じらない良質の水だったので「名水白木屋の井戸」として将軍や諸大名に献上するほど評判になったそうです。
「コレド日本橋」が建設されるまでは井戸があったそうですが、残念ながら今では記念碑が残るのみとなりました。
なお、「コレド日本橋」の「コレド(C0REDO)」の意味は、英語の「CORE(中心、核)」と「江戸(EDO)」をかけ合わせた造語だそうです。
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