麻布台から麻布十番散策(最終回):仙台坂/善福寺
- 2019/02/20
- 21:31
前回の「麻布十番で歴史に思いを馳せる」では、
日産のカルロス・ゴーンが住んでいた高級マンション・元麻布ヒルズ付近を散策し、
「がま池伝説」になった「がま池」などを見てきました。
今回は、「麻布台から麻布十番散策」の最終回として、アメリカ・プロシアの公使館跡などを訪れたいと思います。
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(安藤記念教会会堂)
仙台坂方向に行きますが、その途中に、東京都選定歴史記念物に指定されている「安藤記念教会堂」があります。
大谷石による石造りで、大正6年(1917年)に建てられた、関東大震災前の姿を留めている貴重な建物です。
(仙台坂)
仙台坂に着きました。
坂の中腹の韓国大使館(下の写真)がある場所に仙台藩伊達家下屋敷があったので、この坂は仙台坂と呼ばれるようになりました。
仙台坂には韓国大使館があるため、不測の事態に備えて警備が厳重になっており、そこかしこに警官が立っています。
最近は特にそうですが、日韓関係はいろいろな問題を抱えているので、この付近はいつも多くの警察官が警備しています。
なお、私見になりますが、韓国(北朝鮮を含む)は古代から中国の影響を強く受けてきた、中国の属国だった国ですので、彼らの視線(DNAに組み込まれた考え)は大陸側に向いており、日本との関係が疎遠になりやすいことは、長い歴史的な観点から見るとやむを得ないことと考えますし、そのような観点から日韓関係を捉えることも必要だと思います。
(高台と低地との断絶)
「麻布・我善坊谷を散策」で、高台と低地の断絶があり、これは麻布十番・元麻布界隈でも見られると書きました。
元麻布ヒルズや西町インターナショナルスクールのある高台と麻布十番の低地のアクセスは、この仙台坂か上述した大黒坂があるのみで、その間の500メートル近くは上と下を結ぶ坂道がありません。
この辺りを歩いていると下の写真のような「この先行き止まり」という標識をよくみかけます。
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(プロシア公使館跡)
仙台坂にある韓国大使館前の駐車場の裏に「プロシア公使館跡」の説明板があります。
当時、ドイツは統一されていなかったため、最有力のプロシアが外交使節として日本に設置され、1871年にドイツ帝国が成立した後にドイツ公使館となりました。
ここからは、カルロス・ゴーンが住んでいた元麻布ヒルズがよく見えます。
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(善福寺)
坂を下っていくと、善福寺があります。元麻布ヒルズは善福寺の所有地であった場所に建てられたので、ここからも元麻布ヒルズがよく見えますね。
都内では浅草寺、深大寺に次ぐ古刹で、境内には福沢諭吉、越路雪路など著名人の墓があります。
また、ここには最初のアメリカ公使館がありました。その記念碑が建っています。
参道脇には「柳の井戸」があり。今でも僅かですが湧水が湧き出ています。
空海(弘法大師)が柳の下で錫杖(しゃくじょう)を立てたところ、水が湧き出したと伝えられています。
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これで、「麻布台から麻布十番散策」シリーズを終了します。ここまでお読みいただきありがとうございました。
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