観光名所・東大キャンパスを散策(最終回):赤門/三四郎池/小柴ホール
- 2019/01/12
- 14:38
前回の「観光名所・東大キャンパスを散策(4)」では、
重要文化財に指定されている「赤門」で、瓦紋を通した歴史的な流れを見たり、
博物館を訪れ、また、安藤忠雄、隈研吾設計の近代的な建物やその建物にあるお洒落なカフェなどを見てきました。
今回は、「東大散策」シリーズの最終回として、有名な「三四郎池」や小柴ホールなどを訪ねます。
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(広報センター)
医学部に通じる「龍岡門」に進むと、
ここに、下の写真のようなレトロな建物の「広報センター」があります。
ここでは、「観光名所・東大キャンパスを散策」でお話した、カラー版のキャンパス地図とパンフレットが貰えます。
この「広報センター」は東京都選定歴史的建造物の一つでもあります。
(ベルツ像)
東大病院(外来診療棟)を右手に見ながら歩いていくと、左側にベルツとスクリバの胸像があります。
ドイツ人のベルツとスクリバはお雇い外国人として東京医学校(現在の東大医学部)に招かれ、日本の近代医学の発展に貢献しました。
二人は草津温泉を訪れ、その効能を世界に広めたことでも知られています。
「東大で弥生式土器発見地を探す」で、異人坂に行きましたが、その説明板に、ベルツの記述がありました(下の写真は異人坂とその説明板)。
ベルツは日本人を妻としましたので、日本人の奥さんとこの異人坂を歩いていたのではないでしょうか。
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(育徳館)
ここからは、有名な「三四郎池」が近いのですが、その前に東京都選定歴史的建造物の一つである「七徳堂」に寄ってみます(キャンパス地図には「育徳堂」と書かれています)。
なかなか立派な建物で、剣道・柔道・なぎなたなどの武道場として使われています。
ただ、裏に回ると下の写真のような雑な使われ方で、東京都選定歴史的建造物の使われ方としてはどうかと思いました。
(三四郎池)
三四郎池で、ここも東大のシンボル的な場所ですね。
夏目漱石の小説「三四郎」の主人公・小川三四郎と里見美禰子(みねこ)との出会いの場所がこの池の畔であることから、誰言うこともなく「三四郎池」と呼ばれるようになりました。
正式には「育徳園心字池」といい、加賀藩前田氏が築造した池です。
(山川健二郎像)
東大には銅像が沢山あり、全てを紹介しきれないのですが、この山川健次郎は特異な人物ですのでご紹介します。
山川健次郎は会津藩の元白虎隊士で、敵方の長州藩士・奥平謙輔の書生となって17歳で英国エール大学に留学し、東大総長にまでなった人物であり、
NHK大河ドラマ「八重の桜」の八重の弟でもあります。
(小柴ホール)
この山川健次郎像のそばに、東大名誉教授の小柴昌俊がノーベル賞を受賞したことを記念して設置された「小柴ホール」があります。
中にはノーベル賞メダルのレプリカなどが展示されています。
また。下の写真のような栞(しおり)が置かれており、自由に持ち帰ることができます。
(カイノキ)
この小柴ホールの前に、記念植樹として植えられた「カイノキ(楷の木)」があります。
「カイノキ(楷の木)」は葉がきれいに揃っているので理論を重んずる学問の木であるとも、
あるいは、中国で科挙の試験に合格した者にカイノキ(楷の木)の笏(しゃく)を授けたことから学問の木とも言われています。
(雅子妃殿下のお写真)
これで東大散策は終わりですが、ちょっと外に出てみます。
本郷通り沿いに、下の写真のような写真館があるのですが、
ここのショーウィンドーに、雅子妃殿下と先ほどの小柴昌俊のお写真が飾られています。
東大在学中(在職中)にここで撮影されたものと思われます。
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これで「観光名所・東大を散策」を終了します。ここまでお読みいただきありがとうございました。
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