観光名所・東大キャンパスを散策(4):赤門/総合図書館/総合研究所博物館
- 2019/01/03
- 22:43
新年明けましておめでとございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて、前回の「東大にもあった怨霊思想」では、東大キャンパスに残された「灯籠」を訪れ、
古代から日本人の精神に根付いている「怨霊思想」が、日本の知の最高峰である東大にもあることを見たり、
東大のシンボルである安田講堂に行き、その下にある「中央食堂」で昼食を取りました。
「東大散策」シリーズの第4弾として、今回も引き続き、赤門などよく知られた場所やあまり知られていないが興味深い場所を訪れてみます。
東大は広いですね。
☆☆☆
☆☆☆
(総合図書館:本を立てたデザイン)
「赤門」に行く途中にある「総合図書館本部」です。
当初あった総合図書館が関東大震災によって全焼したため、ロックフェラー財団からの寄付で建て直されたものです。
図書館ですので、本を立てたデザインになっています。
(安藤忠雄設計のカフェ)
東大構内は古い建物が多いのですが、赤門に行く手前に、安藤忠雄が設計した近代的な建物があります。
UTカフェ・ベルトレ・ルージュというお洒落なカフェのある建物で、ここではサンドイッチやパスタが食べれます。
この他の近代的な建物としては、春日門のそばに、隈研吾が設計した建物がありますが、これについては後で訪れます。
(赤門)
有名な「赤門」です。
正式には「御守殿門」と言いますが、加賀藩13代藩主・前田斉泰(まえだ なりやす)に嫁いだ徳川将軍家の娘(徳川家斉の娘・溶姫(ようひめ))を正室に向迎えるために建立されました。
重要文化財に指定されています。
写真では見にくいのですが、屋根の上にある瓦紋が、徳川家の「葵の御紋」、下にある瓦紋が加賀藩前田家の「梅鉢の紋」で、
徳川家の家紋を上に置いて恭順の意を示しています。
また、大棟の鬼瓦には「學」の文字がありますが、これは東大(東京帝国大学)になってから付けたものです。
このように、瓦を見るだけで、徳川家と前田家、東大の歴史的な流れを重層的に見ることができます。
☆☆☆
☆☆☆
(総合研究所博物館)
この「赤門」をさらに進んでいくと、「総合研究博物館」があります。
東大キャンパスのはずれにあり、訪れる人が少ないのですが、なかなか見ごたえのある博物館です(入場無料)
ここは、「丸の内・八重洲のちょっと知らない史跡・見どころ(1)」でご紹介した、KITTEの中にある「インターメディアテク」と同じ組織が運営しています。
展示内容も「インターメディアテク」と似ていて、このような感じです。
なかなか見応えがありました。
(懐徳館庭園)
ここから春日門に向かう途中に、国の名勝に指定された「懐徳館庭園」(旧加賀藩主前田氏本郷本邸庭園)があります。
加賀藩上屋敷の一部に、明治・大正期に前田侯爵が造営した庭園があり、東京大空襲で懐徳館と庭園は消失しましたが、
昭和26年(1951年)に復元・修復されました。
毎年10月にあるホームカミングデーにしか公開されませんが、塀の外から懐徳館と庭園が見えますので、写真に撮りました。
(隈研吾設計の建築物)
春日門の手前に隈研吾が設計した「情報学環・ダイワキュビタス学術研究館」があります。
いかにも隈研吾設計の建物といった感じですね。
ここの1階には和風カフェ「くろぎ」があります。庭を見ながらくつろげます。
(春日門)
地下鉄・本郷三丁目駅の近くにある春日門です。
「門の両側の煉瓦塀は、明治時代の旧前田侯爵邸の塀遺構であると思われる」と書かれていますが、
どう見ても最近の新しいレンガにしか見えなくておかしいと思い、
裏を見ると、確かに古い煉瓦が残されていました。
☆☆☆
☆☆☆
次回は「東大散策」シリーズの最終回になりますが、引き続き東大キャンパスを散策し三四郎池などを訪れます。
┏○゙ブログランキングに参加しています。クリックしていただけると励みになります┏○゙

