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洗足池を散策:日蓮聖人袈裟掛けの松/勝海舟墓所/西郷隆盛留魂祠/千束八幡神社

前回の東工大キャンパスを散策では、古道を探しながら東工大キャンパス内を散策し、東京工業大学博物館の見学などをしました。

今回は、「大岡山・洗足池散策」の第2弾として、大田区北端の南千束にある「洗足池」(下の写真)を散策してみます。
洗足池散策 洗足池1   洗足池散策 洗足池2  洗足池散策 洗足池3

この洗足池周辺には、洗足池の名前の由来となった「日蓮聖人袈裟掛けの松」や勝海舟関連の墓などの史跡が多くある、歴史的にも重要な地です。

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洗足池は、東急池上線の「洗足池駅」のすぐ目の前にあります。
洗足池駅 洗足池を散策 


鉄道の駅前にこれだけ大きな池があるのは、東京23区内ではこの「洗足池」だけではないでしょうか。

洗足池は江戸時代から景勝地として有名で、歌川広重が「名所江戸百景」で描いています。(下の写真は現在建設中の勝海舟記念館の壁に描かれていた「名所江戸百景」です)
洗足池散策 江戸名所百景 


なお、「洗足池駅」前にある「中原街道」は、
中原街道 洗足池散策 


天正18年(1590年)、徳川家康が江戸入りした際にも使ったと言われる古道で(当時、東海道はなかったので、中原街道を利用したとされています)、

その成立は古代にまで遡るとされる由緒ある古道です。


(テラスジュレ)


「洗足池駅」の改札を出ると、下の写真のような建物があります(前回散策した大岡山からでも歩いて洗足池にいけます)。
テラスジュレ 洗足池散策 


この建物に洗足風致協会が設置しているテラスがありますので、そこに寄ってみましょう。
洗足風致協会 テラス1 

このテラスには洗足池の写真が展示され(私が行ったときは洗足池に来る野鳥の写真展でした)、
洗足風致委協会2 

パンフレットが置いてあります。
洗足風致協会 パンフレット 


(東京一低いガード)


なお、洗足駅の近くの大田区上池台2丁目に、東京一低いと言われるガードがあります(下の写真)。
洗足池散策 東京一低いガード 


置かれた自転車を見れば分かると思いますが、大人はもちろん、子供でもかがまなければ通れない低さです。

なぜ、このような形状になったのかは不明です。


(御松庵妙福寺)


洗足風致協会のテラスに置いてあったパンフレット(下の写真)を見ながら洗足池を散策してみます。
洗足池散策 パンフレット 


まず、洗足池の名前の由来となった「日蓮聖人袈裟掛けの松」のある「御松庵妙福寺」(下の写真)に行きます。
洗足池散策 御松庵妙福寺 


日蓮聖人が身延山から常陸国(茨城県)に湯治に向かう道中に、この池の畔で休息し、松の枝に袈裟をかけて池の水で足を洗ったという言い伝えから、

この松は「袈裟掛けの松」と言われるようになりました。現在の松は三代目の松と伝えられています。
洗足池散策 袈裟掛けの松1  洗足池散策 袈裟掛けの松2 


このことから「千束池」が「洗足池」になったとされています。

洗足風致協会のパンフレットに、「境内には初代の松の切り株が保存されています」と書かれていたので、お寺の関係者の方に伺ったところ、

「祠の中に焼けた松の切り株が安置されているが、初代の松かどうかは分からない」とのことでした。

境内には日蓮聖人の銅像があります。
洗足池散策 日蓮聖人像 


(おかしな方向に向いているベンチ)


なお、境内に下の写真のようなベンチが図書館の壁に向いた不自然な形で置かれています。
洗足池散策 不自然に置かれたベンチ 

これは、今の図書館のあった土地は洗足池を埋め立てた土地であり、

このベンチが置かれた当時は、池を眺めるのにちょうどよい位置であった名残です。

後述する勝海舟別邸(洗足軒)は池の近くあり、池の眺めを楽しめる位置にあったことが伺えます。


(勝海舟関連史跡)


相棒「花の里」ロケ地と勝海舟邸跡を散策でもご紹介しましたが、大田区立大森第六中学校の敷地前に勝海舟別邸(洗足軒)の案内板があります。
洗足池散策 勝海舟別邸 案内板1  洗足池散策 勝海舟別邸 案内板2


さらに「洗足池公園」の中に入っていくと、
洗足池散策 洗足公園 


勝海舟夫妻の墓所があります。
洗足池散策 勝海舟夫妻の墓1  洗足池散策 勝海舟夫妻の墓2


勝海舟夫人の民子は勝海舟と一緒に葬られるのを嫌がり青山の墓地に葬られましたが、後に海舟の婿養子が民子の墓をここに移しました。

勝海舟は正妻の民子の他に複数の妾と一緒に暮らしており、民子はそのことを嫌っていたとも言われています。

墓所を進むと、西郷隆盛留魂祠があります。
洗足池散策 西郷隆盛留魂祠1  洗足池散策 西郷隆盛留魂祠2


この西郷隆盛留魂祠は、説明板にあるように勝海舟(南洲)が自費で建てたもので、

当初は葛飾区の浄光寺にありましたが、現在の地に移されました。

勝海舟と西郷隆盛の時を超えた固い絆がよく分かる史跡です。

また、徳富蘇峰詩碑もこの西郷隆盛留魂祠近くにあります。
洗足池散策 徳富蘇峰詩碑1  洗足池散策 徳富蘇峰詩碑2


これは昭和12年(1937年)数名の者が計画し、勝海舟と西郷隆盛を偲ぶために徳富蘇峰に詩を書いてもらい建てた碑です。

徳富蘇峰は勝海舟宅に住み込み海舟から直に教えを受け、また、蘇峰は(実際に対面することはなかったものの)西郷隆盛を尊敬していたため、この二人を偲ぶ詩を作りました。

なお、徳富蘇峰旧居の一部を保存した「山王草堂記念館」については、大森界隈を歩くでご紹介しましたが、この「山王草堂記念館」には勝海舟と蘇峰に関するコーナーがあります。

さらに、洗足公園の近くには、日本初の勝海舟の記念館である「勝海舟記念館」が現在建設中で、来年(平成31年)の夏に開館予定だそうです。
洗足池散策 勝海舟記念館1  洗足池散策 勝海舟記念館2


(勝海舟は西郷隆盛と会見するために池上本門寺に行ったのか?)


相棒「花の里」ロケ地と勝海舟邸跡を散策で、洗足風致協会による説明板に、「勝海舟が官軍の参謀西郷隆盛と会見するため、官軍の本陣が置かれた池上本門寺に赴いた」との通説とは異なる説明があるため、

「勝海舟は西郷隆盛と会見するために池上本門寺に行ったのか?」について別記事でお話すると書きましたが、

若干複雑で長くなります今回の記事ではなく、別の記事(勝海舟は西郷隆盛と会見するために池上本門寺に赴いたのか?)でご説明したいと思います。


(水生植物園)


勝海舟関連の史跡からさらに進むと、「水生植物園」があります。
洗足池散策 水生植物園1  洗足池散策 水生植物園2

木の橋を渡りながら水生植物や野鳥を楽しむことができます。

ここには野鳥が多く集まるため、野鳥を撮影するためのカメラを抱えた人たちがいました。
洗足池散策 水生植物園 カメラの人たち 


また、ホタルの自生池があり、夏になると「ほたるの夕べ」が行われます。

自生といっても人工的に管理された上での自生ですが、昭和の初期までは自然の状態でホタルが生息していたそうです。


(洗足池弁財天)


さらに池に沿って進むと、「洗足池弁財天」があります。
洗足池散策 洗足池弁財天 


朱の太鼓橋を渡って社殿に行きます。
洗足池散策 洗足池弁財天 太鼓橋 


古来より洗足池の小島にあった弁財天ですが、池の中に没してしまいました。ところが、昭和の初めに、地元の人達の夢枕に弁財天が出現したことがきっかけとなり、

昭和9年(1934年)に今ある小島が造られ社殿が建てられたとのことです。


(清水窪流れ)


さらに進むと、清水窪湧水からの水が小川となって、洗足池に注いでいる場所に行き着きます。
洗足池散策 洗足池に注いでいる小川 


洗足池は湧水をせき止めた池で、かつては農業の灌漑用水として使われていました。

洗足池には4つの水源があったそうですが、現在はこの清水窪湧水からの水しか流れていません。

このことについても別の記事(洗足池の源流を探る(暗渠散歩))で詳しく書きますので、ご関心のある方はそちらの記事をお読みください。

また、洗足池の排水門は反対側の洗足池駅側にあります。
洗足池散策 排水門 


(千束八幡神社)


この地域では「千束」と「洗足」の地名が入り混じっていて分かりにくいのですが、

これについては次回の記事(黒柳徹子(トットちゃん)の実家はどこにあった?)で詳しくご説明したいと思います。

いずれにしても、洗足池にある八幡神社は「千束八幡神社」と呼ばれています。
洗足池散策 千束八幡神社1  洗足池散策 千束八幡神社2


「千束八幡神社」は貞観2年(860年)に豊前(大分県)の宇佐八幡から分霊した歴史のある神社です。

この神社には、源義家が奥州討伐に向かう際に戦勝祈願したという言い伝えや、

源頼朝が阿波国から鎌倉へ向かう際、この地に宿営したところ、一頭の逞しい駿馬が現れ、その青毛は池に映る月光のように美しかったと言う伝説があります。

この馬が源頼朝の愛馬となった「池月」で、その銅像が「千束八幡神社」のそばに置かれています。
洗足池散策 池月1  

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次回は、洗足池界隈にある千束(洗足)・長原地区を散策してみます。

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プロフィール

カツQ

Author:カツQ
リタイアして3年です。会社勤めの時にはなかなか作れなかった自由な時間を得て、主に株式投資と東京散歩で過ごしています(加えて、家事手伝いも)。
投資家としては、ファンダメンタル分析がろくにできず、メンタルも弱いダメ投資家ですが、踏ん張って自分なりの投資(損切りしない株式投資)のやり方を探しています。
東京散歩は健康維持も兼ねながら、地形や歴史・古道・暗渠を通して見た街角散歩をしています。東京の奥深さを少しでも伝えたいと思っています。

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