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「軍都」六本木を探索(散策):在日米軍ヘリポート/赤坂プレスセンター/星条旗新聞社

六本木と聞くと、お洒落なブテックやカフェが立ち並ぶビジネス街というイメージが今ではありますが、

六本木トライアングルを散策の冒頭で、六本木はかつて、軍隊の施設がある「軍都」であったこと、そして今でもその名残があることを書きました。

今回は、前回の東京ミッドタウン散策に引き続き、「六本木トライアングルを散策」シリーズの第3弾として、現在の六本木に見られる「軍都」の側面を散策しながら見ていきたいと思います。

☆☆☆


(赤坂プレスセンター:都内にある在日米軍基地)

下の地図は、地下鉄構内にある六本木駅周辺の地図ですが、在日米軍基地がある場所は空白になっています(右は元の地図です)。
六本木 地下鉄構内地図と在日米軍基地  六本木 地下鉄構内地図と在日米軍基地2
  

このように、地図上では、「赤坂プレスセンター」、「星条旗新聞社」という当たり障りのない名称が書かれているか(例えばgoogleマップ)、もしくは上の地図のように何も書かれていませんので、見過ごしてしまうのですが、

実際は在日米軍基地があり、周囲はフェンスで厳重に囲われ、そのフェンスには「在日米陸軍地区」、「許可なく立ち入り禁止」の看板が掲げられていて、華やかな六本木の中で異質な空間を醸し出しています。
六本木 在日米軍基地 フェンス1  六本木 在日米軍基地 フェンス2


私が歩いたときは「星条旗新聞社」の表札はありましたが、
六本木 星条旗新聞社 表札 在日米軍基地


「赤坂プレスセンター」には表札はなく、下の写真のような様子だけがありました。
六本木 赤坂プレスセンター1 在日米軍基地  六本木 赤坂プレスセンター2 在日米軍基地


このような様子は、写真よりもgoogleマップのストリートビューで臨場感を持って見ることができますので、ご関心のある方はストリートビューで御覧ください。

なお、星条旗新聞社の道を隔てた対面には「星条旗横丁」というお店もありました。
六本木 星条旗横丁1  六本木 星条旗横丁2


在日米軍は、この赤坂プレスセンターを「ハーディー・バラックス(Hardy Barracks)」と呼んでいます。

赤坂プレスセンターは、戦前あった陸軍歩兵第3連隊の敷地の一部を使用しており、六本木の一等地にあることやヘリコプターの騒音・事故への不安から、東京都・港区は返還を求めています。

以下は、港区のホームページの抜粋です。

「港区には、23区で唯一の米軍基地(赤坂プレスセンターとニューサンノー米軍センター)があります。赤坂プレスセンターには、ヘリポートがあり、区民、特に近隣住民は、米軍へリコプターの騒音に悩まされ事故発生の不安を抱えています。(中略)区ではヘリポート基地の早期撤去を求め、国、東京都、米国に対して要請行動を行っています。」



上の港区のホームページに書かれているように、赤坂プレスセンターの他に、港区には南麻布に在日米軍の施設である「ニューサンノー米軍センター(ニュー山王ホテル)」があります。

東京都には横田基地、硫黄島通信所など7つの米軍基地がありますが、そのうちの2つ(赤坂プレスセンター、ニュー山王ホテル)は港区にあり、23区内では港区に米軍基地が集中していることになります。


(米軍ヘリポート)

港区が撤去を要請している米軍ヘリポートを見に行ってみます。

ヘリポートは環状3号線(外苑東通り)にある六本木トンネルの上にあります。
六本木トンネル上の米軍ヘリポート 在日米軍基地 港区 


なお、この六本木トンネルには5つの大きな壁画があり、六本木がアートの街でもあることを伺わせます。
六本木トンネル 壁画1  六本木トンネル 壁画2  六本木トンネル 壁画3


環状3号線(外苑東通り)から「青山公園」に入っていきます。
六本木 青山公園 在日米軍ヘリポート


青山公園から、下の写真のような厳重な柵に囲まれたヘリポートを見ることができます。
六本木 在日米軍ヘリポート 青山公園1  六本木 在日米軍ヘリポート 青山公園2  六本木 在日米軍ヘリポート 青山公園3


ヘリコプターの離着陸が見れるときもあるようですが、私が行ったときは見れませんでした。

このヘリポートは、ホテルオークラのすぐ近くにある在日アメリカ大使館まで自動車で簡単に行けますので、アメリカ政府にとっては便利な場所にあるのだと思います。

なお、アメリカ大統領が東京に滞在する場合は、(他の首脳が他のホテルに泊まってもアメリカだけは)在日アメリカ大使館と至近距離にあるホテルオークラに泊まります。

このため、大統領のセキュリティ確保のために、ホテルオークラと在日アメリカ大使館は地下のトンネルで繋がっているという噂があります。

この件で、知り合いの関係者に確かめたことがあるのですが、「そのようなことはない」とのことでしたので、この地下トンネルの話は根拠のない都市伝説に過ぎないと思います。

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次回は、国立新美術館を散策します。

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プロフィール

カツQ

Author:カツQ

リタイアして8年です。会社勤めの時にはなかなか作れなかった自由な時間を得て、主に東京散歩と株式投資で過ごしています(加えて、家事手伝いも)。

東京散歩は健康維持も兼ねながら、歴史や地形・古道・暗渠を通して見た街角散をしています。東京の奥深さを少しでも伝えたいと思っています。

投資家としては、ファンダメンタル分析がろくにできず、メンタルも弱いダメ投資家ですが、踏ん張って自分なりの投資(損切りしない株式投資)のやり方を探しています。

X(旧ツイッター)にも投稿しています。X(旧ツイッター)のリンク先は、https://twitter.com/QQkatsu525

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