歴史と超近代の「お台場」を散策:江川英龍/自由の女神像/アクアシティお台場神社/実物大ガンダム像
- 2018/10/03
- 12:33
前回のレインボーブリッジを歩いて渡るでは、レインボーブリッジを実際に歩いて渡りましたが、
今回は、「レインボーブリッジと東京ベイエリア散策」の最終回として、歴史的な部分と超近代的な部分が混在する「お台場」を散歩してみます。
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
下の写真は「お台場海浜公園」の地図ですが、まず、台場公園(第三台場)から散策します。

☆☆☆
(お台場について)
ペリー来航以来の海防強化のために、江戸幕府は江戸湾に大砲を据えた台場を品川沖に築きました。
第七台場までの建設が進められましたが、残っているのはここにある「第六台場」と「第三台場(台場公園)」のみです。
「お台場」の「お」は幕府に敬意を示すための「御」をつけたことに由来します。
その埋め立てに使う土を得るために、御殿山・八ツ山と泉岳寺付近から土取りをしました。
このため、土取りした付近では不自然な窪地が今でもあるのですが、その不自然な窪地を御殿山散策(2)で見ました。
下の写真は、その散策の時に見た不自然な窪地(台場築造のための土取跡)です。

この台場は、韮山代官で世界遺産となった韮山反射炉を手がけた江川英龍(ひでたつ。通称太郎左衛門)が献策してできたものです。
このため、台場公園に入るとすぐのところに、静岡県韮山市から送られた「記念植樹」の碑が置かれています。

江川英龍は大変興味深い人物で、反射炉を築き、日本に西洋砲術を普及させただけでなく、
日本で初めてパン(乾パン)を焼いた人物で、日本のパン業界から「パン祖」とも呼ばれており(長持ちする乾パンは軍隊の保存食として使われました)、
日本人なら誰でも知っている「気をつけ」、「右向け右」、「回れ右」などの掛け声を発案した人物でもあります。
江戸において、江川英龍は両国にある「北斎美術館」のそばに江戸屋敷を構えていました。
現在、「江川太郎在右衛門屋敷跡」の説明書きが、墨田区亀沢に掲げられています。

下の写真は、肖像部分の拡大です。

(両国・錦糸町など「本所」と呼ばれていた地域は面白い地域ですので、機会を見て記事にしたいと考えています。)
(台場公園:第三台場)
下の写真は「台場公園(第三台場)」のあらましと、地図の拡大図面です。

北側には石組みの船着場跡があり、窪地には陣屋跡や弾薬庫跡などがあります。

ここは廃墟感がただよう公園で、超近代的なお台場がすぐ近くにあるとは思えない場所です。

また、超近代的なお台場やレインボーブリッジとのコントラストも絶妙で、
フジテレビの球体展望室を背景に陣屋跡から撮った写真、

レインボーブリッジを背景に撮った砲台跡です。

(お台場海浜公園)
お台場海浜公園は延長800mの人工の砂浜で作られた公園で、葛西臨海公園とともに都内で海水浴が楽しめる貴重な浜辺です。

浜辺の砂は神津島(伊豆諸島の一つで東京都に属する)の砂を運んできたものです。
2020年のオリンピックではトライアスロンが行われる場所でもあります。
お台場海浜公園では家族連れの人たちが楽しんでいました。

(海上バスのりば)
しばらく歩くと、浅草や豊洲に船で行ける「海上バスのりば」があります。

私が行ったときは、メタリックな素材を用いた宇宙船のようなフォルムの「ホタルナ」を見ることができました

この「ホタルナ」は松本零士がデザインを監修した船です。
(自由の女神像)
さらに進んでいくと、「自由の女神像」があります(右の写真は夜に撮ったものです)。

パリにある自由の女神像が平成10年(1998年)に「日本におけるフランス年」の一環として1年間設置されました。
1年後にフランスに返還されましたが、地元住民からの設置継続の要望があり、フランスからレプリカ製造を許可され2年後に再設置されました。
西洋の文化をそのまま「サル真似」して喜んでいるようなやり方は、私は好きでないのですが、お台場の名物のようですのでご紹介しました。
(アクアシティ7階にある神社)
フジテレビの向かいにあるアクアシティに入ってみます。

アクアシティの7階屋上に「アクアシティお台場神社」が鎮座しています。

芝大神宮の御分霊を奉斎して建立された神社で、神社関係者の厄除開運、商売繁盛、良縁祈願、情報機器の安全と参拝に訪れた人たちの家内安全、交通安全、身体強健等を祈願しています。
(実物大ユニコーンガンダム像)
ダイバーシティー東京プラザには、全高約18mの「実物大ユニコーンガンダム像」が設置されています。

さらに、ダイバーシティー東京プラザ7階には「ガンダムベース東京」があり、

ガンダムに関する数え切れないほどの作品や商品が展示されていました。

ガンダムマニアにはたまらない場所だと思います。
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
これで「レインボーブリッジと東京ベイエリア散策」シリーズを終了します。ここまでお読みいただきありがとうございました。
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今回は、「レインボーブリッジと東京ベイエリア散策」の最終回として、歴史的な部分と超近代的な部分が混在する「お台場」を散歩してみます。
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下の写真は「お台場海浜公園」の地図ですが、まず、台場公園(第三台場)から散策します。

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(お台場について)
ペリー来航以来の海防強化のために、江戸幕府は江戸湾に大砲を据えた台場を品川沖に築きました。
第七台場までの建設が進められましたが、残っているのはここにある「第六台場」と「第三台場(台場公園)」のみです。
「お台場」の「お」は幕府に敬意を示すための「御」をつけたことに由来します。
その埋め立てに使う土を得るために、御殿山・八ツ山と泉岳寺付近から土取りをしました。
このため、土取りした付近では不自然な窪地が今でもあるのですが、その不自然な窪地を御殿山散策(2)で見ました。
下の写真は、その散策の時に見た不自然な窪地(台場築造のための土取跡)です。

この台場は、韮山代官で世界遺産となった韮山反射炉を手がけた江川英龍(ひでたつ。通称太郎左衛門)が献策してできたものです。
このため、台場公園に入るとすぐのところに、静岡県韮山市から送られた「記念植樹」の碑が置かれています。

江川英龍は大変興味深い人物で、反射炉を築き、日本に西洋砲術を普及させただけでなく、
日本で初めてパン(乾パン)を焼いた人物で、日本のパン業界から「パン祖」とも呼ばれており(長持ちする乾パンは軍隊の保存食として使われました)、
日本人なら誰でも知っている「気をつけ」、「右向け右」、「回れ右」などの掛け声を発案した人物でもあります。
江戸において、江川英龍は両国にある「北斎美術館」のそばに江戸屋敷を構えていました。
現在、「江川太郎在右衛門屋敷跡」の説明書きが、墨田区亀沢に掲げられています。

下の写真は、肖像部分の拡大です。

(両国・錦糸町など「本所」と呼ばれていた地域は面白い地域ですので、機会を見て記事にしたいと考えています。)
(台場公園:第三台場)
下の写真は「台場公園(第三台場)」のあらましと、地図の拡大図面です。


北側には石組みの船着場跡があり、窪地には陣屋跡や弾薬庫跡などがあります。

ここは廃墟感がただよう公園で、超近代的なお台場がすぐ近くにあるとは思えない場所です。



また、超近代的なお台場やレインボーブリッジとのコントラストも絶妙で、
フジテレビの球体展望室を背景に陣屋跡から撮った写真、

レインボーブリッジを背景に撮った砲台跡です。

(お台場海浜公園)
お台場海浜公園は延長800mの人工の砂浜で作られた公園で、葛西臨海公園とともに都内で海水浴が楽しめる貴重な浜辺です。

浜辺の砂は神津島(伊豆諸島の一つで東京都に属する)の砂を運んできたものです。
2020年のオリンピックではトライアスロンが行われる場所でもあります。
お台場海浜公園では家族連れの人たちが楽しんでいました。

(海上バスのりば)
しばらく歩くと、浅草や豊洲に船で行ける「海上バスのりば」があります。

私が行ったときは、メタリックな素材を用いた宇宙船のようなフォルムの「ホタルナ」を見ることができました


この「ホタルナ」は松本零士がデザインを監修した船です。
(自由の女神像)
さらに進んでいくと、「自由の女神像」があります(右の写真は夜に撮ったものです)。


パリにある自由の女神像が平成10年(1998年)に「日本におけるフランス年」の一環として1年間設置されました。
1年後にフランスに返還されましたが、地元住民からの設置継続の要望があり、フランスからレプリカ製造を許可され2年後に再設置されました。
西洋の文化をそのまま「サル真似」して喜んでいるようなやり方は、私は好きでないのですが、お台場の名物のようですのでご紹介しました。
(アクアシティ7階にある神社)
フジテレビの向かいにあるアクアシティに入ってみます。

アクアシティの7階屋上に「アクアシティお台場神社」が鎮座しています。


芝大神宮の御分霊を奉斎して建立された神社で、神社関係者の厄除開運、商売繁盛、良縁祈願、情報機器の安全と参拝に訪れた人たちの家内安全、交通安全、身体強健等を祈願しています。
(実物大ユニコーンガンダム像)
ダイバーシティー東京プラザには、全高約18mの「実物大ユニコーンガンダム像」が設置されています。


さらに、ダイバーシティー東京プラザ7階には「ガンダムベース東京」があり、

ガンダムに関する数え切れないほどの作品や商品が展示されていました。


ガンダムマニアにはたまらない場所だと思います。
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これで「レインボーブリッジと東京ベイエリア散策」シリーズを終了します。ここまでお読みいただきありがとうございました。
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